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幼い私が見たのはそれはそれは綺麗な世界でした。

ぷーかぷか

ぷーかぷか


ぷーかぷか

ぷーかぷか


幼い私が見たのはそれはそれは綺麗な世界でした。


ぷーかぷか

ぷーかぷか


ぷーかぷか

ぷーかぷか


私の眼に、ある可愛い男の子が映りました。


彼は私に近づくとぱぁっと表情を明るくして、ずっと私を見ています


ぷーかぷか

ぷーかぷか


そんな彼を見ると何故だか胸が高鳴って……


私は病気にでもなっちゃったんでしょうか?


足が、顔がなんだか熱くて。



……私は目を逸らしちゃいました。


きっとあの男の子は悪い病を振りまく悪い人なのです。


もう一度振り向くと悪い男の子はいませんでした。


…それを悲しいと思っちゃう私が居たのは内緒です。


ぷーかぷか

ぷーかぷか……



それから長い日が過ぎました


私のお家をきれいにしてくれるお姉さんも最初はぎこちなかったけど、今では手際よくぱっぱとお掃除してくれます。


たまにおうちをトントンと叩いてにっこり笑うお姉さんはとても綺麗です。

私は嬉しくなっておうちをくるくる回ります。


そんなある日、私のおうちの前でかっこいい男の子が立ち止りました

忘れもしない悪い男の子です。

悪いけど可愛い男の子は成長して、悪いけどかっこいい男の子になっていました。


…またあのドキドキです。

足と頭が熱いです。


でももっとよく見たい…そう思っちゃうのです。


そう思った時私は分かってしまったんです。


恋してるんだって。


そう気づいたら私は悪いけどかっこいい男の子への思いが溢れ出しそうになりました。


でもこの恋は許されないんです。




だって私はくらげなんですから


△▼△▼


それからも悪いけどかっこいい男の子は私のおうちの前で私を見つめます。


でも私は彼を見ません。見てしまうともっと好きになっちゃうかもしれないからです。


そんなある日、いつものように私のおうちを掃除する、綺麗なお姉さんが私に話しかけてきました。


「最近くーちゃん、くるくる回らないよね……どうしちゃったの?」


人間の男の子に恋をしたなんて言えません。第一、それを伝える手段を私は持っていません。


……そこで私はふと考えてしまいました。


お姉さんみたいに人間なら私の恋も許されるんじゃないかって。


そう考えるとお姉さんがとても羨ましくなってしまいました。


私も人間になりたい。


彼が振り向いてくれるような可愛い人間の女の子になりたい。


一度は諦めたこの恋が再び芽吹いたのです。


「いいの?」


と突然お姉さんがひとこと。

いいの とはどういうことなのでしょうか?


「くーちゃんなんでしょ?人間になりたいって。」


なんということでしょう。

お姉さんに私の思っていることがばれてしまいました。

ということはあの悪いけどかっこいい男の子のことも……?


「うん。私も初めてくーちゃんの思ってることが分かったの。」


なんと恥ずかしいことを……これが羞恥心というものなのですね


「で、くーちゃん人間になりたいんだよね?」


確かになりたいですけどそんなことができるのでしょうか?


お姉さんはもしや魔法使いか何かなのでしょうか?


「わかんない。私も今の状況におっかなびっくりしてるし夢なんじゃないかって思うけど……でも辛そうなくーちゃん見てると私も辛いもん」


私も人間になれるでしょうか?


「なれるよ。多分だけどね」


じゃぁ……なってみます人間に。


「私もどうすればいいか分かんないけど、ちょっと目を瞑っててね?」


私は言われたとおりに目を閉じます。


すると、なんだか暖かいものが私の中に流れ込んできます。


私が変化しているのが、人間になっていくのが分かります。


「目……開けていいよ?」


目を開けると私はお家の外でうつ伏せに横になっていました


成功したのです。私はついに人間になれたのです。


体を仰向けに直して起き上がります。


艶やかな髪。五本の指。二本の腕。白い肩。ふっくらとした胸。長くすらりとした足。


これが私なのだと思うと途端に喜びと恐怖が押し寄せてきます。


見上げる形でお姉さんを見ます。

お姉さんはどうしてか目に涙を浮かべています。


二本の足を突き、立ち上がります。


体が重いです。……が何故か歩き方は分かりました。


他のお魚さんのおうちの窓を見ると反射する私の顔がありました。


……とても綺麗でした。

今まで色んな人を見てきましたが、その中でも優れているのはくらげの私でも分かりました。


「ねぇねぇ」


お姉さんの声です。

どうしたのかとそちらを向きます。


「ほかの人が来るとまずいからとりあえず服着る?」


そういえば人間は服を着るんでした。

カっと羞恥心で頬が赤くなります。


すぐにお姉さんが服を持ってきてくれました。

お姉さんは仕事の服を着るからと、お姉さんの服を着ることになりました。


お姉さんより少し小さい私には少し大きいですけれど文句は言えません。


さて


「今からどうすれば良いんでしょうか?」


「私の家においでよ」


ということになりました。


水族館と呼ばれるお魚さんのおうちの団地の人間が通る道をお姉さんと歩いているとき、


「あ、私喋れました。」


といつの間にか発していた第一声と、喋れることに驚きました。




























どもどもこんにちわんこそば。REIKAです。これで四作目ですが三作目はやる気が無いので二話から投稿してません。


とりあえず今回は他の私の書いてる話とは雰囲気もタイプも違いますが恋愛小説は食べたいくらい大好きなので頑張ります!実は他にドロドロ系も書こうと思ったのですが作者が絶賛高校生なので見識が狭く不倫くらいしか分からないので却下!誰だ!ドロドロ書こうって言ったの。……私だよ!

とまぁぼちぼち投稿していくのでご声援よろしくお願いします!ブックマークとかコメントとかじゃんじゃんつけてください!


それでっはまた次回でも会えると嬉しいです!ちゃお!


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