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第0話 「第一次聖魔大戦の結末」
満月の下、薄暗い草原で二つの勢力が対峙する。この草原の広さは、とても東京ドームじゃ表現できそうにない。
黒で揃えた集団の中、唯一白い模様のマントの男が呟く。
「ついに、『無意味』から解放される時だ…」
そう言って男はマントを翻した。
月光を白く反射する者たちの中、1人黒い鎧の男は言う。
「勝つのはボクらだ。『鍵』は渡さないよ。」
彼は翼を大きく広げて見せた。
いよいよ、月が空の頂点に達した。いざ、開戦の時。
互いに地を、空を駆けて突き進む。騎士はその中心に、まさに神のごとく舞い降りた。
その声は、二つの勢力を止めるのに十分な力を持っていた。
「そうまでしてもこれが欲しいか。ならばかかってくるがよい。全員まとめて相手をしてやろう。」
そう言って、騎士は石版を掲げて見せた。
その後、騎士と石版の行方は知れぬままである。
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