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チート幼女の世界征服 -迷宮で見つけた幼女が最強過ぎる件-  作者: 亜蜜絵乃
第1章「幼女は世界を征服するらしい」
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第14話「侵攻開始」

俺たちはそれから、ラケルの店を後にし、今日泊まる宿を問題なく確保し、順調に今日を終わる準備を整えていた。俺は部屋に用意されていた紅茶を啜りながら、リラックスしていた。


「ねーお兄ちゃん。夜になったらあの城壊しにいこーね!」


吹いた。


「ゲホッ…え?なんだって?」


「えー?聞こえなかったのー?……じゃあもっかいだけ言うよー?」


スピカは呆れたような不満そうな顔で、俺に言ってきた。


「あ、ああ。」


もしかしたら聞き間違いだったかもしれない。もう一回聞いてみよう。


「今日の夜、あの城を壊しにいこーって言ったの!」


今度ははっきりと聞こえた。聞き間違いや空耳じゃない。

スピカははっきりと、今夜この国を征服すると、宣言したのだ。


「え?早すぎない?」


「いやいやいや、早いに越した事はないよーお兄ちゃんっ。」


確かにそうだけどさ。

実際スピカなら、いつ攻めても結果は変わらなさそうだが……

ついさっき、ラケルに向かって臭い台詞を吐いたその日に攻めるって……。


ー締まらないにも程がある……。


ーーー


だが、早いに越した事はない、という意見に都合のいい反論が見つからず、結局今夜、城に攻める羽目になった。


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