雪夜には
青白い真夜中は
人殺しの心か
それとも
天使の抱擁か
良くわからないけど
綺麗な世界
静かな静かな
夜の中で
傍観している
月の光を
優しく
ただ優しく感じていた
真っ白な柔らかさに
温かさを信じて
触れてみるけれど
冷たい事実を
突きつけられて
ゆっくりと
「そうだよね」って思った
サンサン サンサン
雪が積もり
止まった夜の
一瞬の静寂が
愛しいモノに想えて
生きてる事を
気づかせた
その静かな夜の中で
僕だけ異物にならないように
願いながら
しばらく世界を
信じてみた
冷たいだけが
雪じゃなくて
困る事だけが
天気じゃなくて
そんな1日を
楽しむ事を
忘れたら
僕らは
人っていう生物じゃなくなる
人っていう人になる
そんな悲しい事には
したくない
そんな悲しい日には
したくない
サンサン サンサン
積もった雪が
静かな世界を
作ってくれたなら
溶けないうちに
消えないうちに
いつもは言えない
言葉を送ろう
良く聞こえるから
こんな美しい夜には