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神様のオススメなんですか?

 トラックに轢かれたのは一瞬のことだった。

ちょうど小さい女の子が轢かれそうになっているのを助けて轢かれた。

それが俺だ。

ああ、下らない何もないつまらない人生が走馬灯のように流れる。

すると、神様も流れてきた。

懐かしいなぁ……神様。

って神様!?!?!?!?!?!?!?!?

懐かしくもなんともねえよ!

俺神様なんかにあったことねえよ。


「ちーっす!」


神様なんかチャラい感じで挨拶してきたー⁉︎

でも可愛い可愛い女の子神様なんで許す。


「ちーっす」


俺も返しておいた。


「お前さ、死んだよな?」


神様は僕に聞いた。


「死んだけど? トラックに轢かれて死んだけど? 多分血まみれだけど?」

「ばっか、お前もう幽霊だから血なんてねえよ」

「え、俺もう幽霊なの?」

「そそ、足とかねえっしょ?」

「うわ、本当だ。足ない」


足がないのは初めての経験だ。

凄いびっくりした。


「それでさー、最近ね? 死んだらね、転生? て言うんだっけかな? が流行ってるらしいのよ」

「転生? 生まれ変わるって言う奴?」

「そそ、理解早い奴だと助かる」

「それで? その転生を俺はさせてもらえるのか?」

「おーん、したいの?」

「まあ……死んだままなのは少しあれだしな。どうせなら転生したい」

「オッケーディーッス! じゃあなんか能力選んで、あげるから」

「能力?」


それはあれか。

炎を出すとか氷を出すとか雷を出すとかそういう奴か?


「そそ、なんか転生する奴には能力あげる決まりらしいわ。しかもチート級の。炎とか氷とか雷とかちゃっちいんじゃなくて、時を操るとか重力操るとかそんなんよ」

「へぇ、じゃあ俺にも凄い能力をくれるのか?」

「おんおん、あげるあげる」

「んー、じゃあ神様的に一番強い能力をくれないか?」

「あー、神様のオススメ聞いちゃう感じっすか? 良いんすか? 良いんすか? ハズレ引くかもっすよ?」

「そうしたら死んでもう一回能力貰って転生するよ」

「くぁっー、その手があったかー、ずるいなー!」


誰でも思いつきそうだが……頭の弱い神様だ。


「じゃあ能力あげるわ、転生したら感想聞かせて。そんじゃあバイナラ」

「え、ちょ、待てよ!」


俺の周りを魔法陣が囲んだ。

これはもうすぐ転生するってことか。

魔法陣が光った。

俺は転生した。







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