木漏れ日【200文字小説】
近所の公園の一角にある木の根元。
私はこの場所が大好きだ。
葉や枝の間から漏れる暖かな木洩れ日は、私の体を包んでいた。
あぁこんな時間がずっと続けばいいのにな。
そんなことを思ってしまう。
だが、やることはたくさんあるしいつまでもここに木漏れ日があるというわけではないので仕方なしに立ち上がる。
スカートについた草を軽く払うと私は名残惜しくもその場から立ち去る。
大人になった今でも、そこは私にとって大切な場所だ。
個人的には木と木の間から漏れる木漏れ日をこの真下から見るのが結構、好きです。