精霊様・・・はじめて山に入りました1
名前が決まって5年がたちました。
その間、分かったことがあります。
どうやらここは魔界のようです。
ここには天界、魔界そして人界と呼ばれる世界があります。
名前通り、天界には、天使族がいて、魔界には魔族がいます。
まぁ人界には言わなくても分かりますよね?人間がいます。
天帝陛下・・・天界の王様と魔王陛下・・・魔界の王様は子供に王位を譲る世襲制ではありません。
いわゆる選ばれた者が王様になるようです。
誰が選ぶって?精霊長です。
人界は世襲制ですね。噂では魔族つまり私たちを恐れて何かをしようとしているらしいです。まぁそれは置いといて・・・・。
精霊には、下級精霊、中級精霊、上級精霊、そして7大精霊長がいます。
精霊は基本寿命が長いそうですが、契約を結んだ子・・・精霊に愛されし子がいると、その人が死ぬと精霊もその人を追うように消えてしまうそうです。
それから前の精霊長がなくなってしまうとすぐに次の精霊長が選ばれます。
そして精霊長に愛されし子がいたらその人が王様になります。
その時精霊長に愛されし子が2人以上いると魔力量の多い方が王様になります。
愛されし子がいなかったらどうなるかというと、上級精霊の中の愛されし子から精霊長が選びだして王になります。ちなみに、今の天帝陛下は光、魔王陛下は、闇の精霊長に愛されし子です。
3界(天界、魔界、人界をまとめた呼び方)には階級制があり、上から王、セブンノブレッセ(7大貴族)、上級貴族、中級貴族、下級貴族、平民(農民含む)と商人同じで、娼館(身を売るところ)で働く人があります。
うちは農民ですね。
精霊に愛されし子は上級貴族と同じ扱いをされます。
魔術師もいますが一流の魔術師と素人の中級精霊に愛されし子が闘って互角です。
このように精霊の力は強いわけですから狙われますね。暴走する可能性もあるわけです。
なのでそれを防ぐためにも魔術師の素質がある子や精霊に愛されし子を保護して訓練させる場所があるんです。その名前は『ゲニウスの党』そこは貴族が干渉できない不可侵領域所になっています。
貴族というのはいいやつのいれば自分だけが儲かろうと王様に賄賂をしたりします。
はじめて町に行ったときに気付いたのですが、10歳までの子はすべて男の子でした。
女よりも男の方が体力があるからだそうです。
子供には生まれた時から10歳まで性別の精霊がつきます。それから精霊が生活を見て10歳になる時、変化か起これば女の子に起きなければそのまま男の子として成長していきます。
また12歳になると体が女や男として機能し始めるので、いらない子供を捨ててお金にする子供もいます。捨てられた子供は名前を奪われて娼館生きです。男も女も娼館に入れます。
3界には5歳がたつと魔力をはかる義務があります。私も5歳になったので魔力をはからなければいけません。
それから黒い髪と瞳ですが黒い髪はいても黒い瞳の子はいなく逆の場合でも見かけませんでした。
双黒というのは珍しいようです。
以上のことが私のわかったことです。
「ユーリ、頼みたいものがあるんだけどいいかしら?」
考えていたことを引っ込めて、特に何もすることがなかった私はいいよ。と返事する。
「じゃあ、肉と野菜を買ってきてくれる?」
「肉と野菜ね。分かった。どのくらい?」
・・・・・どこで買うかどのくらいかを聞いて外に出る。
町の露店・・・商店街に出るとおばさんやおじさん、それから子供たち。
ワイワイと盛り上がっていた。
子供たちは私に気付くと笑いながら走って近づいてくる。
一人の子供が
「今日はどうしたの?何を買いに来たの?」
「肉と野菜だよ。そうそうこの店ってどこにあるかわかる?」
店の名前が書かれている紙を見せながら聞く。
「あぁ、この店なら、こっちにあるよ」
私の手を引きながら歩いていく。
歩いているとおばちゃんやおじさんたちが私に挨拶をしてくれる。
そんなことを繰り返していると、店に着きました。
「あの・・・・お肉と、野菜を買いに来ました」
「あぁ、どんなのだい?」
「この紙に書いてあるものをください」
紙を渡して行った。
お金を渡して家に帰ろうとしたとした時ぶつかりました。
えぇあの貴族に・・・むかつきますね。
ぶつかった貴族の馬車は私を無視して走っていきます。
「大丈夫かい?」
近くにいたおばさんが手当てをしてくれました。