精霊様・・・名前が決まりました。
温かいものに包まれる感触がした。
しばらくすると頭が引っ張られる感触がした。
あまりの痛さに気を失ってしまった。
「・・・さん。・・・・は・・・・な?」
「も・・・で・・・・い・・・かい?」
「・だ?・・・・・で・・・・だ・・・?」
男の人の声・・・女の人の声。そして子供の声。
恐る恐る目をあけてみる。
男の人と女の人が椅子に座りながら話している。
子供たちがボールを投げたりして遊んでいる。
わたし死んだよね?なんで生きてるの?そんなことより・・・
「あう?」
ここはどこ?
その声に気付いたのか男の人と女の人がこちらを見て近づいてくる。
え?なになんで近づいてくるんですか?
「あなた。気付いたみたいよ?」
「あぁ。やっと生まれてきた」
生まれてきた?だれが?もしかして私のことですか?
「あう?」
「おお!俺は君のお父さんだよ」
「そして私がお母さん。あなたは私から生まれてきたの」
・・・もしかして、じゃなく私、転生したみたいです。
お父さんがボールで遊んでいる子供たちに声を上げる。
声に反応した子供たちは遊んでいたボールを手に持ちながら近づいてくる。
「きづいたの?」
「名前は?」
「目の色は何色?」
などなどたくさんの質問をしている。
子供たちは全員で5人。それも5人とも男の子でした。
5人?多いですね。それに男の子って・・・。
「あぁこの子の名前はな・・・」
お父さんが私の体を持ち上げる。
それまで考えていたことを一旦止める。
・・・それより名前ですね。
違う名前だとたぶん勘違いをしそうです。
どうか似たような名前でありますように・・・。
「ユーリ・・・ユーリフィアラ・クラシスト。字はユーリ 」
・・・・ユーリ?ユーリ発音が違うけど似ています。
これなら大丈夫そうです。
「漆黒の髪と瞳の双黒。ということは、僕の瞳と君の髪を受け継いでいるね・・・。どう成長するか楽しみだね」
「どのくらいの魔力を持っているのかしら」
私は漆黒の髪と瞳・・双黒をみてこれからどうなるか考えていました。
またいろいろ考えていたら時間がかかってしまいました。
今度はもっと早く打てるように頑張ります。