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精霊様・・・魔の森に入りました3

「ルナ・・・・ユーリは何を怒ってるのかわかるか?」

「さあ?分かりませんね・・・」



「あーもう!なんで、こんなに魔獣が出てくるんだよ!」



200歩歩いたら必ず出てくる魔獣たち・・・・しかし弱いものばかりだ・・・



「ユーリ様・・・なぜそんなに怒っていらっしゃるのですか?」

「どうしたもこうしたも・・・200歩歩いたら出てくる・・・

それからルナ・・・私のことを・・・姉さまと言ってみて?」


「ユーリ姉さま・・・・これでいいですか?」

「姉さま・・・ルナが可愛いよー。ルナ・・・今日から私のことは姉さまと呼びなさい!」

つぶやき、ルナの方に首を向けて命令した・・・・

「ユーリ様?」

「姉さま・・・・」

「ユーリ様・・」

「姉さま・・・」

「・・はぁ、ユーリ姉さま・・」

「うん!」

ユーリとルナの言いあい?が続き、結局折れたルナ・・


「それより、魔獣のことはいいのか?」

突然ウィンが話した。

「は!そうだった!・・・・なんで魔獣が200歩歩くと襲いかかってくるのかな?」

「・・・そうですね。もしかしたら、人間だと思って襲ってきてるのかも・・」

「いや、それはないだろう・・・。ユーリは魔法を使って警告した・・・

それに魔獣がユーリの気配に気付かないわけがない・・・・

魔獣は強い気配には敏感だ・・・獣だからな・・・本能なんだろう・・」

「でもそうなるとおかしくありません?」

「そうだね・・・。どうしてかな?」

「まぁ、一応はまだ大丈夫だから様子を見よう・・・」

ウィンの提案に賛同したルナとユーリ・・



「しかし、本当にしつこいな・・・」

ルナの滑らかな毛を撫でながらつぶやいた

「本当ですね・・・最初に現れた魔獣は弱かったですが・・徐々に強くなってきています」

最初に現れた魔獣は戦闘が素人でも勝てただろう・・・

しかし、徐々に戦闘をしたことがないと勝てないぐらいに強くなってきている・・・


「ウィン・・・魔龍以外の龍に会いに行くぞ・・」

「魔龍以外の龍・・どうして?」

「この森の頂点は龍・・しかし魔龍は魔王でも勝てるかわからない・・・

まぁ・・・ウィンがいるから大丈夫だけどね・・・

しかし・・・魔龍に聞く必要はない

あくまで魔獣に襲われないようにお願いをするだけだからね・・・」

「あぁ。そういうことか・・・」

「え?なにがです?意味がわからないんですが・・・」

話の内容についていけず戸惑っている

「この魔の森の頂点に君臨しているのは・・・魔龍だけど・・・その下に7大龍がいる・・・

その7大龍に気に入られさえすれば・・この森の魔獣には襲われない」

「魔獣にとって龍は主のようなものだからね・・・

その主のお気に入り・・客には手を出せないってわけ」


なるほどっと納得しているルナを目の端に入れながらウィンに尋ねる

「ここから近い龍はどれ?」

「えーと、水龍だな・・ここから1km離れた洞窟の奥に泉があってそこで暮らしているらしい・・」

「1kmね・・だいたい1500歩かな?」

「ということはあと・・・7回、魔獣に遭遇しますね」


7回・・・結構あるなと心の中で呟きながら洞窟の方に向かって歩いて行った



しばらく歩いたところで・・・・大きな岩が見えた・・・・

「これが洞窟?どう見ても岩にしか見えないんだが・・・」

「情報にはここだと書いてある・・・」

「何かヒントがあるかもしれません・・・探してみましょう」


岩の周りを探索し始めるルナとユーリとウィン・・・はたから見れば精霊、人間・・・魔界に住んでるから魔族だが・・・魔獣・・・姿が魔獣、だが正体は知らない・・・

3種とも違うのでおかしく見える・・・・







「あ!何かありました!」

声を上げるルナ・・・

「え?あった?」

「本当か?」

声を上げたルナに驚くウィンとユーリだがルナの加えてきたものに目を向ける



「えーと?なになに・・・」

ルナの加えてきたものそれは何かが書かれた古い布・・・

それをユーリは、手にとり広げた



「我は水を司る精霊より力を賜った水龍なり・・・

我に会いたければ・・・自分の力を示せ・・

すべての生命の中に含まれる聖なるものを・・・我に示せ・・

我は水龍・・・精霊を除いて我に命令することは許されぬ・・」



「・・・って書いてあるの?私には読めない・・・」

「わたしにもわかりません・・・」

「精霊語だ。ルナは読めなくて当然だが、ユーリは魔法を使えば読めると思うが・・・精霊王だしな・・」

「なるほどね・・魔法か・・・」


『翻訳語指定精霊語』精霊語を読めるように魔法をかけ、布を見てみると・・・

読めてしまった・・・


「たしかに、ウィンの言ったとおりだ・・・」

「うー。私もみたいです・・」

いじけるルナ・・・

「ルナ。私と契約しているから、私がいいといった魔法は使えるようにしてあるよ?」

「ほえ?そうなんですか?知りませんでしたぁ」

では早速と・・・言いながら私が使った魔法をかけたルナ


「おお!本当です!見えるようになりました!」

「良かったね」

うれしそうに笑うルナの姿に私もうれしくなり一緒になって笑う・・

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