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精霊様・・・魔の森に入りました

暗い森・・・

どこからか聞こえてくる動物、魔獣の声・・・

葉と葉が掠りあって聞こえる音・・・・・



「ここが魔の森ね・・・・・」

「ちなみにここら辺ならまだ弱い魔獣ばかり・・・・中途半端に強い奴が奥まで行くと帰ってこれないほど強い魔獣がいるよ・・・・まぁ普通の奴が龍に会ったら・・まず死ぬよ・・」

「いやーしかし、魔獣に会ってないんだけど?」

「あー、たぶんユーリが本能で強いと感じて出てこないんじゃない?

人より敏感なんだよ封印しても気配でわかるのかもしれないね・・・・・・」


・・・・・・・・・・。


「じゃあさ私を攻撃してくる奴以外は何もしないと教えてやればいいのかな?」

「・・・・いいと思うよ?魔法でするの?」

「そうそう。だってここまでいないと逆にさびしいじゃん・・・・」

「確かにね・・・・」


まずは魔獣に言葉を分からせるために・・・・ちがうか私が理解してしゃべればいいんだ・・


ええーっと『魔獣語翻訳』に『広範囲拡声器魔の森指定』


「あー魔獣の皆さん?私はゆーりと言います。危害を加える奴以外は何もしないので気にしないで気軽に近づいてきていいよー・・・聞こえるのは私のせいだから気にしないでねー」




「これでいいかな?」

「いいけど・・・その言葉と・・なに!?その広範囲拡声器って」

「え?しらないの?拡声器・・」

「知ってるわけないでしょう!」

「えっとね、言葉は魔獣に言葉をしゃべってもらったらいろいろと大変だし・・・だから私が理解できるようにしたの・・。それから拡声器は前世の世界にあった道具で声を増幅するために用いられる器具のこと・・・これを使って魔の森全体にわたしのことばが聞こえるようにしたんだよ」

「便利なものだな―」







「で?こいつら何?」


目の前にいるのは黒っぽい色をした魔獣で爪がものすごく尖っている熊っぽい・・・


「で?何の用かな?」

まだ手は出してこないので笑って言う・・

「うるせー、ここら一帯は俺の縄張りだ。用があるなら俺を倒していくんだな・・・・」

・・・・・・・。

「ねえ・・ウィン・・・魔獣って気配に敏感なんだよね?」

「ごめん・・言い忘れてた・・気配に敏感でも自分の力を以上に美化しているやつがいるんだ・・・

たぶんそれがそのうちの一体・・・・」

「なるほど・・・・・・力のナルシスト・・・」




「無視してんじゃねー」

大きな声でわめく熊っぽい魔獣・・・・

「・・・・ごめんね?・・えーと倒せばいいんですね?」

「おまえに俺が倒せるのか?俺に挑んだやつはすべて殺したんだぜ?」

「あーはいはい。強いですね・・・」

棒読みで褒めて挑発する。ほんとうに強い奴なら乗らないはず・・・・。


「おまえ!なめてんのか!?」


そういいながら襲いかかってくる熊っぽい魔獣・・

「あーあ。挑発にのっちゃってるし・・・」

肩の上で呟くウィンを無視して私は魔法をかける


『地獄の業火』黒い炎が熊っぽい魔獣を囲むようにして上がる



焼けたのは草の部分だけ・・・あとは何も残らない・・・骨さえも・・・


「たく・・攻撃してこなければ何もしないと言ったのに・・・」


「あの・・・」

恐る恐るといったように木の陰から出てきたのはウサギみたいな魔獣・・・

うさぎとは違ってしっぽが長い・・・そして黒だ・・。



「なあに?」

笑いながら話す・・・・

「えーとありがとうございました」

ペコリと音が鳴りそうなぐらい頭を下げるウサギっぽい魔獣

「やばい・・・・」

「あの・・どうかしましたか?」

頭をかしげる姿はとてもかわいい・・

「かわいいよー何この可愛い魔獣・・ペットとしてほしいんだけど・・・」

「あ、あの!落ち着いて下さい・・・」

「は!ごめんね?で?なに?」

「あの魔獣をやっつけてくれてありがとうございました」

「ん?あの魔獣って熊みたいな魔獣のこと?」

「は、はい。実は・・あの魔獣は1年前にここにやってきて縄張りをのっとたんですよ」

本当は、私の縄張りでした・・・・・

しかしあの魔獣は私の仲間を食べて行きました・・・

「そうか・・・やっぱりあの魔獣ここのボスじゃなかったか・・・

・・・・・・で?あなたがここのボスだったんだね?」

「え!?なんでわかったんだすか?」

「あー・・・そこ言わなきゃだめ?」

「当たり前です!教えてください・・・」

「こいつのおかげだよ・・・・」

肩に乗っているウィンを下におろす

「この小鳥が?」

「僕はウィンディーネ。一応水の精霊長をしているよ・・・」

―ユーリ僕に何をさせるつもり?―

―いやぁ魔法のこと言ってもいいのかな?―

―別にいいと思うよ。命令すれば言うこと聞くと思う・・・・・―


「誰にも言わないって約束してくれる?」

「はい。約束します・・・」

「じつはね?私、精霊王なんだ・・・」

「・・・・・え?」

「だから精霊王・・・」

「・・・・・・・・・え?」

「だぁかぁら精霊王!」

「えええええ!本当ですか?」

「そうそう本当だよ。」

「これまでもご無礼申し訳ございませんでした・・・・」

「別にいいよ?で?いつまでその姿でいるつもり?」

「何のことですか?私にはさっぱり・・・」

「その姿、偽りの姿でしょ?・・・あなたは力の大きい魔獣・・・・下手したら龍かも知れない・・」

「さすがユーリ。気づいてたんだね?」

うれしそうに笑うウィン・・・


「当たり前・・・というのは冗談で・・・魔の森の入る前、魔法をかけておいたんだよ・・・

力が分かる魔法をね・・・」

なるほどーとうなずいているウィン・・・・

「確かにこの姿は本来の私の姿ではございません。しかしお見せすることもできません。私は生まれてまだ3年しかたっていないので力が足りないのです・・・」


力が足りないね・・・


「ウィン・・・魔獣と契約できたっけ?」

「本来はできないけど・・・ユーリは魂が精霊王だもんねー、うんできるよ!」

「じゃあさ、契約しようか?」

視線をウィンから魔獣に向ける・・

上目遣いでものすごく愛らしい・・・

「さてとじゃあこちらにおいで?契約するから」



契約は簡単・・魔力を流し名前を付けるか教えてもらう・・


「まずは魔力を流しまーす・・・それから名前は・・・って名前ある?」

「あ!いいえ・・・名前を呼ぶ必要がなかったので・・」

「うーん。なら・・・ルナ・・・月の女神の名前から取ってる・・・」

「うわーいい名前ですね・・・」



「さて、私と契約したから力は格段に強くなっているはずだよ?」

「ほんとだ・・・体の奥から温かいものがあふれてくる・・・・」

「本来の姿は見せなくてもいいよ・・・見せたければ見せてもいいけど・・・

私はその姿好きだよ?・・・」

「・・・ならこのままの姿でいいです・・・」


「ふーん?いいの?」

「はい・・・あの私もお供してもいいですか?」

「何言ってるの?私といると危ないよ?」

「それでもです。ユーリ様は私が守ります!」

「あー、ありがとう?でもルナがそんなことしなくてもいいんだよ?」

「いいえ・・・力をいただいた以上お守りします!させてください・・」


「はぁ分かったよ・・・」

「ありがとうございます」

にっこりと笑うルナはとてもかわいい


「あぁーもう!かわいいなー!」

ルナをとって頬ずりする・・・・

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