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1話

 海軍色ネイビーブルーで塗装された大型のエアラフトが、高層ビルの群れの中心を目指して高速で降下していった。

 普通のエアラフトの倍のスピードが出る特別仕様のリムジン型エアラフト。両側に帝国宇宙軍の紋章が描かれていることから、帝国宇宙軍の上級将校用のエアラフトであることは容易に分かる。

 帝国宇宙軍のエアラフトは、まるで、失速したかのように、高速のままビルの群れの中に落ちて行った。


 マッチ箱サイズの模型のように小さく見えていたビルが、あっと言う間に大きくなり、ぐんぐんと目の前に迫ってきた。

 慣れていない者なら思わず悲鳴を上げてしまうだろう。

 エアラフトは狙いを定めて打ち出された砲弾のようにビルの隙間に落ちていった。


 地面が近づいてくると、落下するスピードがぐんぐんと遅くなった。

 かなり強烈なブレーキを掛けているようだが、エアラフトの内部は重力補正装置のおかげでブレーキの反動をまったく感じられなかった。


 会社へ急ぐビジネス姿の男女が見えてくると、運転手が警告のクラクションを鳴らした。

 何事が起きたかと、驚いて立ち止まり上を見上げた数人のビジネスマンが、エアラフトが着地する場所を空けるために慌てて回避する姿が見えた。

 きっと墜落したと誰もが思っていることだろう。


 エアラフトはファンドール・コーポレーション本社の正面玄関に舞い降りた。

 着地のショックをまったく感じなかったため、運転手に言われるまで接地したことに気づかなかった。

「大佐殿、ファンドール・コーポレーションに着きました」

 たいした腕前だ。

 助手席に座っていた若者は運転手に頷いて、ドアの開閉スイッチを押した。

 助手席のドアがシュッと鋭い空気が抜けた音を立てて上に開くと、若者は急いでエアラフトを降りて、お礼の意味を込めて運転手に敬礼した。

 運転手は返礼したまま、エアラフトのドアを閉めながら上昇して行った。


 ビルを見上げて立つ若者は22歳ぐらい、身長が187cm、細身で短く刈り込んだ黒髪に黒目で黒のしゃれたスペースジャケットを着ている。誰でも振り返って見つめてしまうほどの美青年だ。

 フルネームはマックス・トウゴウ。昨日、帝国宇宙軍を退役した。退役時の階級は大佐で巡洋艦『グリフィン号』の艦長だった。


 マックスはまわりのビジネスマンから注目を浴びているのを感じた。

 宇宙軍の上級将校用エアラフトでビジネス街の中心にあるファンドール・コーポレーションに乗り着けたのは少し派手だったかもしれない。

 運転手は大佐と呼んでくれたが、宇宙軍を退役したので今は普通の民間人だ。

 宇宙軍の軍服を着ていたのなら注目を浴びてもまったく気にしなかったと思うが、今はスペースジャケットにブーツ姿である。

 宇宙港なら目立つことはないが、まわりのビジネスマンは全員がスーツ姿であるため、何だか場違いな格好だ。

 マックスは人目を避けるために急いでビルの中に入った。



 朝の早い時間なのに入り口のロビーはスーツ姿の男女で混んでいた。

 マックスは空いている受付嬢を見つけると真っ直ぐに向かった。

「いらっしゃいませ。どのようなご用件でしょうか?」

 マックスがカウンターの前に立つと、フォンドール・コーポレーションの制服を着た受付嬢が完璧なお辞儀をしながら問いかけきた。

「社長と会うことになってるんだけど、居るかな?」

「失礼ですが、お名前を聞いてもよろしいでしょうか?」

「マックス・トウゴウと言います」

「確認しますので、しばらくお待ちください」

 微笑みながらマックスに答えた受付嬢は、視線を下にして端末を操作した。


 ファンドール・コーポレーションは宇宙船、ロボット、コンピュータなどのハイテク製品の製造で有名なメガ・コーポレーションだ。

 ファンドール・コーポレーションの本拠地はアリシア星系にあるが、このジャニアス星系では新製品の研究開発が行われており、フォンドール・コーポレーションの重要な拠点となっている。

 ジャニアス星系はアリシア星域の中ほどに位置しており、重力は約1G、大気は呼吸可能で気候は温暖。海洋が惑星の約60%を占めている。

 人類が生息するには理想的な環境であり、人口は約30億。しかもアリシア星域の主星系であるアリシア星系から2パーセクの距離にある。


「お待たせしました」

 受付嬢はマックスの方に向いて、微笑みながら言った。

「社長室でお待ちしているとのことです。あちらのエレベータで77階に上がってください」

 受付嬢が示した方向には70階以上用エレベータを示す標識があった。

 マックスは、「ありがとう」と受付嬢に答えて、指定されたエレベータに向かった。


 エレベータの前には、数人のビジネスマンがエレベータが到着するのを待っていたが、マックスが着くと、ちょうどエレベータの扉が開き、待っていたビジネスマン達がエレベータに乗り込んだ。

 マックスはビジネスマン達の後に続いてエレベータに乗り込んで77階のボタンを押した。すでに71階と73階を示すボタンが点灯していた。

 エレベータの扉がゆっくりと閉まると、エレベータは70階まで一気に上昇した。

 71階と73階で乗り合わせたビジネスマン達は降り、エレベータにはマックスのみが残された。

 どのビジネスマンもマックスを軽く一瞥しただけで完全に無視していた。

 エレベータは最上階の77階まで上昇して扉を開いた。

 マックスはエレベータから出て、あたりを眺めた。

 正面の案内板に『社長室』とその右側に右の矢印が描かれていた。

 マックスは通路を右に進んだ。突き当たりに社長室に入るためのドアが見える。そして、ドアの前には警備員が左右に立っていた。

 近づいていくと、警備員の一人がポータブルディプレイを見ているのが分かった。危険物の確認をしているのだろう。

 マックスがドアの前で止まると、ポータブルディスプレイを見ていた警備員が頷き、相手方の警備員がドアを開いた。

 マックスは警備員にかるく頷いてドアの中に入った。


 そこは面会者用の待合室だった。

 ゆったりとしたソファが並んでおり、ホログラフディスプレイからニュースを伝える音が聞こえる。

 正面にはさらに中に入るドアがあり、その横に秘書らしき女性が机に座っていた。

 秘書はマックスを見ると立ち上がってお辞儀をすると「ドウゴウ様でしょうか?」と聞いた。

「えぇ、そうです」とマックスが答えると「中で社長がお待ちです、そのまま、中に入ってください」と秘書はマックスに告げてからドアを開けた。


 部屋の中に入ると中央のソファに叔父が座っていた。

 叔父に会うのは4年振りになる。確か62歳になるはずだ。記憶どおりエネルギッシュで逞しい体をしており、ファンドール一族の特徴である金髪に青い目をしている。見た目は30代後半ぐらいだ。

 叔父はソファから立ち上がり、にこやかな顔をしながら近づいてきた。

「やぁ、久しぶり」

 叔父は記憶どおりの声で言うとマックスを抱きしめた。マックスも叔父を抱き返してから、身を離した。

「お久しぶりです。叔父さん、相変わらず元気そうですね」

「お前も元気そうだな、全然変わってない。前に会ったのは4年前だったな」

「えぇ、そうです」

「大層、活躍しているらしいな、民間人のわしでもお前の噂を良く聞く。最新精鋭艦の若き艦長は負け知らずだそうな。トウゴウ公爵の跡取りと言う噂もある」

「とんでもない。殆どが根も葉も無い噂話ですよ。政治に関わる気はまったくありせん」とマックスは首を大げさに横に振って否定した。

「そうかな、火の気のないところに煙は出ずと言うぞ、あまり有名にならんように気をつけた方がいい。まぁ、座ってゆっくりしてくれ、お茶でもどうだい?」

 叔父はマックスにソファに座るように身振りで示した。叔父の言う通り、確かに火の気はある。

 祖父のトウゴウ公爵から話があったし、将軍からも打診があったが、マックスは叔父に言った通り政治に関わる気はないと回答している。

「忙しいんじゃないですか?」

 マックスは示されたソファに座りながら叔父に聞いた。

「いくら忙しくても、甥をもてなす時間はあるさ。」

 叔父はマックスとテーブルを挟んでソファに座り、テーブルに置いてあるインターフォンに向かって二人分のお茶を注文した。

「ところで、叔母さんは元気ですか?」

「おう、みんな元気にやっとるよ。マギーが、是非、家に遊びに来てくれと言ってたぞ」

 叔父は嬉しそうにマックスに答えた。

「そうですか」

 ドアがノックされると、先ほどの秘書がお盆にお茶のセットを載せて入ってきた。そして、テーブルにお茶のセットを静かに並べると静かに出て行った。

「それで、ヴァンはどうしてるんだ? なぜ、一緒じゃないんだ?」

 昔から、ヴァンは叔父のお気に入りだった、ヴァンに会うのを楽しみにしてたのだろう。

「ヴァンは、荷物整理や事務処理を片付けるために、まだ、宇宙軍基地に居ます。」

「そうか、仕事なら仕方が無いが、相変わらずまじめだな。会えなくて残念がってたと、忘れずに言っといてくれよ」

「分かりました」

「お前が設計してくれた、MX2はなかなか評判が良くてな、売り上げがうなぎのぼりだ。ロボットはちゃんと命令しないと融通が利かないもんだが、格段に使い勝手が良いと好評になってる」

「そうですか、それは嬉しいですね」

「宇宙軍を退役したんだから、いっそのことわが社に入らんか? 役員並みの待遇を保証するぞ」

「いや、それは遠慮します。やっと自由の身になったところですから」

「そうか、やっぱり無理か。妹の息子なら仕方が無い。スーザンは昔から宇宙船で飛び出して行っては何年も帰ってこなかった。せっかく才能に恵まれてるんだから、もう少し、会社に貢献してくれると助かるんだがな。

 まぁ、お前達親子に会社勤めを期待する方が間違ってるか。

 あはははは」

 叔父は寂しそうに笑った。

「叔父さんは、宇宙に飛び出そうとは思わなかったんですか?」

「わしか、そうだな」

 叔父は、少し遠くを見るような目つきで考えた。、

「宇宙船で何処へでも自由に飛び回ることには憧れるけど、危険はいやだな。

 今の仕事が一番いい。順調に業績を伸ばしてるし、息子達もアリシア星系でうまくやってる。地位も権威もそれなりにある。不満はないよ」

「そうでしょうね」

 マックスは叔父に頷いた。

「さて、本題に入るか。お前の宇宙船のミネルバ号はスーザンの注文通りにドックから引き出して、補給物資を積み込んでおいた。許可証も全て取得済みだ。いつでも出発できるようになっとる」

「ありがとうございます。お忙しいのに、面倒をかけて申し訳ありません」

「なに、お前の新しい門出のためだ、それにスーザンに何回も念を押されたからな。ところで、お前は何か聞いているか?」

「なんのことですか?」

「スーザンが、3ヶ月前に、突然、訪れてきてお前の宇宙船を出航できるように準備してくれと言うと、すぐに宇宙船で飛立って行った。どこに行ったのか、いつ戻ってくるのか、何も聞いてない。」

「そうだったんですか、私も何も聞いてません。叔父さんから宇宙船を引き取れと言う伝言があっただけです」

「そうか、まぁ、昔からずっとあの調子だったから、心配はしとらんがな。なに、何年かしたら、また、ケロッとして戻ってくるだろう」

 妹思いの叔父は、口とは裏腹に本当はかなり心配しているようだ。

「そうでしょうね」

 両親の行動はいつものことだ。それに父と母のコンビなら、宇宙軍の特殊部隊が相手でも心配する必要はないだろう。

「どんな船かは聞いているか?」

「いえ、何も聞いてません」

「登録データでは、400tクラスの自由貿易船の超高速型豪華旅客船だ。特Aクラスに認定されている。客室が24部屋に積載容量は96tの貨物室が2つで192t。

 貨物輸送船としても十分な積載量だな。登録監査のときに立ち会ったが、船内は広くて、内装は豪華に仕上がっていた。とても400tクラスの船に思えなかったな。

 スーザンが今まで製作した最高傑作だと思う。スーザンに設計図を譲るように頼んだが、スーザンはお前専用の特製品だから設計図は渡せないと断られたよ」

「そうですか、それで、どんな武器を装備してるんですか?」

 マックスは、職業柄、真っ先に船の武装が気になった。

「たしか、砲塔が4基にミサイル発射菅が前後に二つだったかな」

「砲塔が4基ですか、どんな武器ですか?」

「さぁな。細かいことまでは分からんな。まぁ、後で自分の目で確かめてくれ、きっと驚く」

「分かりました」

「それと、餞別代わりにうちの製品を貨物室一杯に積んでおいた。どこかで売って会社の運用資金にするといいだろう。」

「それは、ありがとうございます。助かりますよ。宇宙軍の退職金はすずめの涙ですから。」

「商売を始めるには金がいるからな、最初に金があるとなしでは雲泥の差がある、お前は商売のやり方は知ってるか?」

「最近、勉強を始めました。まぁ、なんとかなりますよ」

 自由貿易船で大成功した有名な船長の伝記や自由貿易船の運用方法などの文献を読み漁っているが、商売はやったことがないので、正直なところ、かなり不安に思っている。

 両親と暮らしていた時、母から貿易のやり方や若い頃の無茶をした経験談をよく聞かされた。貿易の苦労話や笑い話、いかに儲けたか、いかに損をしたかなど、失敗談も話してくれた。

 マックスとヴァンは夢中になって聞いたものだ。


「そうか。まぁ、ファンドール一族なら大丈夫だろう。お前も一族の血を引いてるはずだ」

 叔父が内心の心配を隠した表情で言った。

「そうだ。会社の登録もしておいたぞ、名前は『黒猫運輸』だ」

 叔父が声の調子を変えて話題を変えた。

「『黒猫運輸』ですか……、社長はヴァンですか?」

 マックスは黒耳と黒い尻尾を持つヴァンの姿を連想して聞いた。

「はははは……さすがに、社長の名前はお前にしてある。ヴァンは副社長だ。どうだ、いい名前だろう」

 マックスはヴァンがどんな反応を示すか想像してみた。多分、自分にちなんだ名前だと気づかないで、「変な名前ね」とでも言いそうだ。

「そうですね、ヴァンが聞いたら喜ぶでしょう」

 マックスは苦笑しながら答えた。叔父はにやにや笑いをしながら話を続けた。

「お前も、そう思うだろう。会社の登録以外にも自由貿易船の登録、船長協会の登録、経済協会への登録、全種類の貿易許可証、武器携帯許可、拿捕許可とか、必要になりそうな許可証は、全部揃えておいた、帝国の学術探索許可証はお前の父親が用意してた」

「ありがとうございます。拿捕許可とかは、苦労したんじゃないですか?」

「いや、意外と簡単に貰えた、お前が宇宙軍の艦長殿だからだろう」

 叔父が即答した。

「それに、お前は子爵の爵位があるしな。しかも、医学博士とか必要な資格を全部持ってるから、全種類の貿易許可が取れたよ。

 武器携帯許可も簡単に貰えた。一般市民なら武器携帯許可証もなかなか取れないそうだ。後は、わしのコネかな」

 叔父が説明を続けた。

「ミネルバ号はオクラ造船所の着陸床に出してある。お前以外では誰も始動できないようになってるとスーザンが言っていた。実際に確認してないから、本当かどうかは知らん。ちゃんと、宇宙港への回航許可は取ってあるから、好きな時に宇宙港へ回航してくれ」

 オクラ造船所は、ファンドール・コーポレーションの小型宇宙船開発研究所のことだ。ここで、1000t以下の宇宙船、エンジン、ドライブの新製品の開発を行っている。

 そして、ジャニアス星では環境保護の理由で、宇宙船は地上に着陸することが禁止されており、宇宙港は惑星周回軌道上に作られている。

「分かりました」

 マックスが答えると、叔父は時計をちらりと見た。叔父と会ってから30分ぐらい過ぎたと思う。

「おっと、もうこんな時間か、悪いけど、この後人と会う約束をしてるんだ。書類や許可証やらを秘書のカトウに全て任せてあるから、宇宙船はカトウから引き渡してもらえ」

 叔父はカードキーをポケットから取り出すとマックスに差し出した。

「これが、船のメインキーだ。」

「スーザンから、メインキーはわしから直接渡すように念を押されたからな、それと伝言がある」

「伝言ですか?」

 母が伝言を残すとは、何だろう?

「たしか、昔のことを思い出すようにと言ってたな、何のことかさっぱり分からんが、お前なら分かるはずだと言ってたぞ」

「昔のことを思い出せですか?」

 正直、何のことかさっぱり分からない。

「まぁ、じっくり考えてくれ、エアロックの鍵とかはカトウから受け取ってくれ」

「分かりました」

「私のリムジンを用意しておいた。カトウを呼ぶから、ちょっと待ってくれ」

 叔父は、インターフォンに向かって何か言った。

「カトウとリムジンは、今日一日、自由に使ってくれ」

「ありがとうございます」

「ところで、どこに行くのか決めてるのか?」

「いえ、決めてません。昨日退役したばかりですから少しのんびりしようと思ってます」

「そうか、羨ましい限りだ。どんなことでも経験は積んだ方がいいからな。ちゃんと商売をやれよ。」

 ドアがノックされると、大きなトランクを抱えた背の低い中年の男が入ってきた。

「秘書のカトウだ。自由貿易船に乗ってたことがあるから、いろいろとアドバイスを貰うといいだろう」

 叔父は、ソファから立ち上がり、カトウの方を向いた。

「それじゃ、カトウ、後を頼んだぞ」

「はい、畏まりました。それではトウゴウ様、こちらにどうぞ」

 カトウは社長室のドアを開けて、マックスが通れるように横に移動した。

「それじゃ、叔父さん、いろいろとありがとうございました。こんどは、家の方に行きますよ」

 マックスは立ち上がって挨拶をすると叔父に手を差し出した。

「あぁ、そうしてくれ、それと、今度はヴァンも連れて来いよ」

 叔父も別れの挨拶を返してマックスの握り返した。

「はい、次は必ずヴァンと一緒に行きますよ」

 マックスは叔父に答えながら手を離し、カトウが開けているドアに向かった。

 社長室を出ると、カトウはビルの屋上にあるエアラフト発着場にマックスを案内した。

 エアラフト発着場には、黒いリムジン型エアラフトが停まっていた。

 カトウはリムジンに近づき、マックスのために後部座席のドアを開けた。マックスは、すぐに、後部座席に乗り込んだ。

 叔父が用意してくれたリムジンは、広々としており、飲み物が詰まった冷蔵庫まで備えられていた。カトウは、大きなトランクを荷台に積んでから助手席へ乗り込んだ。

「どちらに向かいますか?」

 助手席に座ったカトウが後ろの座席に座っているマックスの方を向いて尋ねた。

「宇宙軍基地の事務局でヴァンが待ってるから迎に行ってくれ」

「かしこまりました」

 カトウはマックスに答えると、運転手に指示を出した。

 リムジンは静に上昇した。


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