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076.法性寺入道前関白太政大臣 「わたの原 漕ぎ出でて 見れば 久かたの 雲ゐにまがふ 沖つ白波」

はーい、じゃあ次は法性寺(ほっしょうじの)入道前(にゅうどうさきの)関白(かんぱく)太政大臣(だいじょうだいじん)くーん。

こっちに来て作った歌を見せてくださーい。


お、来た来た。

……って、(なげ)ぇー呼び名だな、おい。

なんだこれ。

(かみ)の句より長いんじゃねーのか?

いったい何文字あるんだよ。


あー、べつに数えなくていいから。

つーか、どこの部分がキミの名前なのよ、これ。

法性寺(ほっしょうじ)は寺の名前でしょ?


入道(にゅうどう)は仏道に入ってることを表すのよね?

前関白(さきのかんぱく)太政大臣(だいじょうだいじん)は、以前、関白(かんぱく)太政大臣(だいじょうだいじん)っていう役職だったってことでしょ?


うわー。

こんだけ長いのにキミの名前が一切入ってないってどういうこと?

ただ長いだけで、全部がムダじゃないの。

仏道に入ったんなら、もっと断捨離(だんしゃり)しなさいよ。

近藤麻理恵(こんまり)もビックリだわ。


じゃあキミの本名を聞いてもいい?

え? 藤原忠通(ふじわらのただみち)


……ゲフッ。

あらゴメンなさいね。

げっぷが出ちゃったわ。

どうしてかしら。


って、さすがに前回の文章と同じ内容をコピペしちゃうと目立つわね。

まぁでも、もうコピペしちゃったし消すのも面倒だから、このままでいっか。


じゃあキミのお父さんの名前は何ていうの?

え? 藤原忠実(ふじわらのただざね)


ゲフッ、ゲフッ。

一応アタシ、ちょっと前から「藤原」って聞くとげっぷが出る設定にしてるのよ。

藤原アレルギーってやつよ。


そういえば、ハイキングウォーキングの鈴木Q太郎のネタに「げっぷをせずにコーラを一気飲みします」って言った後にコーラを一気飲みして、豪快にげっぷを出すっていうネタがあったわね。

単純だけど、つい見ると笑っちゃうのよね。

まぁいいわ。


じゃ、さっそく作った歌を見せてちょうだい。


わたの(はら) ()()でて()れば (ひさ)かたの

(くも)ゐにまがふ (おき)白波(しらなみ)


なぁに、これ。

(おき)白波(しらなみ)とか、やめてくれる?

いっつもアタシが最後に付けてる感想が、これじゃあ今からバレバレになっちゃうじゃないの。


そうねぇ、お酒が好きな読者なら、アタシが最後に何て書くか、だいたい見当がつくはずよ。

営業妨害だわ、こんな歌。

まぁでも最近は全然感想になってないんだけどね。


当初は最後に歌の感想を付け足す設定だったはずが、今じゃ語呂合わせの連想ゲームみたいになっちゃってて、単に思い付いたフレーズを付け足してるだけだからね。

それもこれも、キミたちの歌が語呂合わせで言葉を掛けてるような歌ばっかりだからよ。

まったく、いい迷惑だわ。

しっかり反省して欲しいわね。


つかキミの歌、なんか前にも似たような歌を見たような気がするわね。

えーと……、そうそう。

「わたの原 八十島(やそしま)かけて ()ぎ出でぬと 人にはつげよ あまのつり舟」だわ。

参議篁(さんぎたかむら)くんの歌ね。

わたの原に()ぎ出でるところなんか、そっくりじゃないの。


「わたの原」は「広い大海原」って意味よね。

参議篁(さんぎたかむら)くんが朝からムラムラしながら教えてくれたわ。

グロい(はらわた)のことじゃないのよ。


()()でて()れば」はそのままの意味ね。

(ひさ)かたの」は枕詞(まくらことば)だからピロートークだったわね。


意味なんてないのよ。

男と女がやることをやったら、あとは何を言っても雑談にしかならないからね。


(くも)ゐにまがふ」って何?

え?「(くも)ゐ」は雲のことなのね。


じゃあ「ゐ」って要らないじゃないの?

ま、たぶん語数を整えるために使われてるだけのことよね。

情報処理の世界で言うパディングってやつよ。

機械(マシン)語で言えばNOPを意味する00だわ。


「まがふ」ってのは何?

え?「混じり合って見分けがつかなくなる」ってことなのね。

じゃあ「混ざる」ってことかー。


(おき)白波(しらなみ)」は「沖の白波」ってことでいいかしら。


じゃあ結局、キミが言ってることは、

「広い大海原に漕ぎ出でて見れば、雲と混じり合って見分けがつかなくなる沖の白波」

ってことかしらね。


これを聞いて、アタシは城達也のJET STREAMを思い出しちゃったわよ。

昔あったラジオ番組でね、ナレーターの城達也が毎回エンディングの音楽に乗せて「夜間飛行の、ジェット機の翼に点滅するランプは、遠ざかるにつれ、次第に星の(またた)きと区別がつかなくなります」って渋い声で言うのよー。


(なつ)かしいわねー。

よく布団の中で夜寝る前に聞いてたわー。

アタシの想い出の一コマね。


なんで夜間飛行のジェット機の云々(うんぬん)っていうフレーズが出てくるかっていうとね、この番組のスポンサーがJALだったからよ。

設定としては、夜間飛行中の飛行機の中でシートをリクライニングしながら、備え付けのちゃちいイヤホン(医者が使う聴診器(ちょうしんき)みたいな形のヤツね)で音楽を聞いてるイメージだったんじゃかしら。


ま、今の若い人には城達也なんて言っても全然分からないと思うけど。

あと、医者が使う聴診器(ちょうしんき)みたいな形のイヤホンもたぶん見たこと無いわよね。

昔の飛行機って、そんな感じのイヤホンが備え付けられていたのよ。


じゃあ最後にアタシの感想を付け加えておくわね。


わたの(はら) ()()でて()れば (ひさ)かたの

(くも)ゐにまがふ (おき)白波(しらなみ)

芋焼酎なら さつま白波

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