もしも百人一首の歌人が全員同じクラスの生徒で、アタシが57577の歌に77で感想を付け足すことになったら
どーもー。アタシよ。
アタシはフリーの家庭教師をしているの。
今朝、知り合いから突然アタシの携帯に電話がかかってきて、「今日一日だけ高校で臨時教師をしてくれないか」って頼まれちゃったわ。生徒が作った57577の歌を一人一人順番に聞いて添削して欲しいんですって。
「アタシは歌の添削なんて出来ないし、教員免許も持ってないから無理」って断ったんだけど、「今さら他の人を探すアテが無い。添削が無理なら感想を言うだけでいいし、一日くらい教員免許が無くても何とかなるから」なんて言うから引き受けちゃったわ。だって日給が3万円なのよ? たった一日、生徒が作った歌の感想を言うだけで3万円ももらえるなんて、こんなに割のいい話は無いじゃない?
さっき校長先生にも会ってきたわ。今日アタシが受け持つクラスについて簡単に聞かされたけど、アタシにはさっぱり理解できなかったわね。生徒が100人いて全員が百人一首の歌人だとか何とか、わけの分からないことを言ってたわ。でもそんな事はどうでもいいの。アタシは3万円さえもらえるなら、それでいいのよ。そうね、でも普通に感想を言うだけじゃつまらないから、アタシは生徒の歌に77で感想を付け足すことにしようかしら。
あら、授業開始のチャイムが鳴ってるわ。それじゃ、さっそく順番に生徒の歌を見せてもらいに行くわね。あれ? 教室って3階だったっけ? 階段ダッシュしなきゃ間に合わないじゃないのー。
※ご注意※
この作品はエンタメを目的としています。
記載している内容については、正確性を一切保証しません。
※文部科学省推薦!
※書籍化決定! 発売未定!
※池上彰もXでつぶやく!
「私よりも分かり易い解説ですね」
※サラダ記念日の著者・俵万智も絶賛!
「百人一首の奥の深さを知りました」
※百人一首の選者・藤原定家も思わず現代に生まれ変わって執念のコメント
「うそつくな!」
※本作品は、過去に別アカウントで投稿して削除したものを若干修正して再投稿したものとなります
※二日に一回くらいのペースで投稿予定です
アタシはフリーの家庭教師をしているの。
今朝、知り合いから突然アタシの携帯に電話がかかってきて、「今日一日だけ高校で臨時教師をしてくれないか」って頼まれちゃったわ。生徒が作った57577の歌を一人一人順番に聞いて添削して欲しいんですって。
「アタシは歌の添削なんて出来ないし、教員免許も持ってないから無理」って断ったんだけど、「今さら他の人を探すアテが無い。添削が無理なら感想を言うだけでいいし、一日くらい教員免許が無くても何とかなるから」なんて言うから引き受けちゃったわ。だって日給が3万円なのよ? たった一日、生徒が作った歌の感想を言うだけで3万円ももらえるなんて、こんなに割のいい話は無いじゃない?
さっき校長先生にも会ってきたわ。今日アタシが受け持つクラスについて簡単に聞かされたけど、アタシにはさっぱり理解できなかったわね。生徒が100人いて全員が百人一首の歌人だとか何とか、わけの分からないことを言ってたわ。でもそんな事はどうでもいいの。アタシは3万円さえもらえるなら、それでいいのよ。そうね、でも普通に感想を言うだけじゃつまらないから、アタシは生徒の歌に77で感想を付け足すことにしようかしら。
あら、授業開始のチャイムが鳴ってるわ。それじゃ、さっそく順番に生徒の歌を見せてもらいに行くわね。あれ? 教室って3階だったっけ? 階段ダッシュしなきゃ間に合わないじゃないのー。
※ご注意※
この作品はエンタメを目的としています。
記載している内容については、正確性を一切保証しません。
※文部科学省推薦!
※書籍化決定! 発売未定!
※池上彰もXでつぶやく!
「私よりも分かり易い解説ですね」
※サラダ記念日の著者・俵万智も絶賛!
「百人一首の奥の深さを知りました」
※百人一首の選者・藤原定家も思わず現代に生まれ変わって執念のコメント
「うそつくな!」
※本作品は、過去に別アカウントで投稿して削除したものを若干修正して再投稿したものとなります
※二日に一回くらいのペースで投稿予定です
001.天智天皇 「秋の田の 仮庵の庵の 苫をあらみ わが衣手は 露にぬれつつ」
2024/08/22 23:00
(改)
002.持統天皇 「春過ぎて 夏来にけらし 白妙の 衣ほすてふ 天の香具山」
2024/08/24 23:00
(改)
003.柿本人麿 「あしびきの 山鳥の尾の しだり尾の 長々し夜を ひとりかも寝む」
2024/08/26 23:00
004.山部赤人 「田子の浦に うち出でてみれば 白妙の 富士の高嶺に 雪は降りつつ」
2024/08/28 23:00
(改)
005.猿丸大夫 「奥山に 紅葉踏みわけ 鳴く鹿の 声きく時ぞ 秋は悲しき」
2024/08/30 23:00
(改)
006.中納言家持 「かささぎの 渡せる橋に おく霜の 白きを見れば 夜ぞ更けにける」
2024/09/01 23:00
(改)
007.阿部仲麻呂 「天の原 ふりさけ見れば 春日なる 三笠の山に 出でし月かも」
2024/09/03 23:00
(改)
008.喜撰法師 「わが庵は 都のたつみ しかぞすむ 世をうぢ山と 人はいふなり」
2024/09/05 23:00
009.小野小町 「花の色は うつりにけりな いたづらに わが身世にふる ながめせしまに」
2024/09/07 23:00
010.蝉丸 「これやこの 行くも帰るも 別れては 知るも知らぬも 逢坂の関」
2024/09/09 23:00
(改)
011.参議篁 「わたの原 八十島かけて 漕ぎ出でぬと 人には告げよ 海人の釣り舟」
2024/09/11 22:00
(改)
012.僧正遍昭 「天津風 雲の通ひ路 吹き閉ぢよ をとめの姿 しばしとどめむ」
2024/09/13 22:00
(改)
013.陽成院 「筑波嶺の 峰より落つる 男女川 恋ぞつもりて 淵となりぬる」
2024/09/15 22:00
014.河原左大臣 「陸奥の しのぶもぢずり 誰ゆゑに 乱れそめにし われならなくに」
2024/09/17 22:00
(改)
015.光孝天皇 「君がため 春の野に出でて 若菜摘む わが衣手に 雪は降りつつ」
2024/09/19 22:00
(改)
016.中納言行平 「たち別れ いなばの山の 峰に生ふる まつとし聞かば 今帰り来む」
2024/09/21 22:00
(改)
017.在原業平朝臣 「千早ふる 神代もきかず 龍田川 からくれなゐに 水くくるとは」
2024/09/23 22:00
018.藤原敏行朝臣 「住の江の 岸による波 よるさへや 夢の通ひ路 人目よくらむ」
2024/09/25 22:00
019.伊勢 「難波潟 みじかき芦の ふしの間も 逢はでこの世を 過ぐしてよとや」
2024/09/27 22:00
020.元良親王 「わびぬれば 今はた同じ 難波なる みをつくしても 逢はむとぞ思ふ」
2024/09/29 22:00
021.素性法師 「今来むと 言ひしばかりに 長月の 有明の月を 待ち出でつるかな」
2024/10/01 21:00
022.文屋康秀 「吹くからに 秋の草木の しをるれば むべ山風を 嵐といふらむ」
2024/10/03 21:00
023.大江千里 「月みれば ちぢにものこそ 悲しけれ わが身一つの 秋にはあらねど」
2024/10/05 21:00
024.菅家 「このたびは 幣も取りあへず 手向山 紅葉の錦 神のまにまに」
2024/10/07 21:00
025.三条右大臣 「名にし負はば 逢坂山の さねかづら 人に知られで くるよしもがな」
2024/10/09 21:00
026.貞信公 「小倉山 峰のもみぢ葉 心あらば 今ひとたびの みゆき待たなむ」
2024/10/11 21:00
027.中納言兼輔 「みかの原 わきて流るる 泉川 いつ見きとてか 恋しかるらむ」
2024/10/13 21:00
028.源宗于朝臣 「山里は 冬ぞ寂しさ まさりける 人目も草も かれぬと思へば」
2024/10/15 21:00
029.凡河内躬恒 「心あてに 折らばや折らむ 初霜の おきまどはせる 白菊の花」
2024/10/17 21:00
030.壬生忠岑 「有明の つれなく見えし 別れより 暁ばかり 憂きものはなし」
2024/10/19 21:00
031.坂上是則 「朝ぼらけ 有明の月と みるまでに 吉野の里に ふれる白雪」
2024/10/21 22:00
(改)
032.春道列樹 「山川に 風のかけたる しがらみは 流れもあへぬ もみぢなりけり」
2024/10/23 22:00
033.紀友則 「久かたの 光のどけき 春の日に しづ心なく 花の散るらむ」
2024/10/25 22:00
(改)
034.藤原興風 「誰をかも 知る人にせむ 高砂の 松もむかしの 友ならなくに」
2024/10/27 22:00
035.紀貫之 「人はいさ 心も知らず ふるさとは 花ぞむかしの 香ににほひける」
2024/10/29 22:00
036.清原深養父 「夏の夜は まだ宵ながら 明けぬるを 雲のいづこに 月宿るらむ」
2024/10/31 22:00
(改)
037.文屋朝康 「白露に 風の吹きしく 秋の野は つらぬきとめぬ 玉ぞ散りける」
2024/11/02 22:00
(改)
038.右近 「忘らるる 身をば思はず 誓ひてし 人の命の 惜しくもあるかな」
2024/11/04 22:00
039.参議等 「浅茅生の をののしの原 しのぶれど あまりてなどか 人の恋しき」
2024/11/06 22:00
(改)
040.平兼盛 「しのぶれど 色に出でにけり わが恋は ものや思ふと 人の問ふまで」
2024/11/08 22:00
041.壬生忠見 「恋すてふ わが名はまだき 立ちにけり 人知れずこそ 思ひそめしか」
2024/11/10 23:00
042.清原元輔 「契りきな かたみに袖を しぼりつつ 末の松山 波こさじとは」
2024/11/12 23:00
043.権中納言敦忠 「逢ひ見ての のちの心に くらぶれば 昔はものを 思はざりけり」
2024/11/14 23:00
044.中納言朝忠 「逢ふことの 絶えてしなくは なかなかに 人をも身をも 恨みざらまし」
2024/11/16 23:00
045.謙徳公 「あはれとも いふべき人は 思ほえで 身のいたづらに なりぬべきかな」
2024/11/18 23:00
046.曽禰好忠 「由良のとを わたる舟人 かぢをたえ 行く方も知らぬ 恋の道かな」
2024/11/20 23:00
047.恵慶法師 「八重むぐら しげれる宿の さびしきに 人こそ見えね 秋はきにけり」
2024/11/22 23:00
048.源重之 「風をいたみ 岩うつ波の おのれのみ 砕けてものを 思ふころかな」
2024/11/24 23:00
049.大中臣能宣 「御垣守 衛士のたく火の 夜はもえ 昼は消えつつ ものをこそ思へ」
2024/11/26 23:00
050.藤原義孝 「君がため 惜しからざりし 命さへ ながくもがなと 思ひけるかな」
2024/11/28 23:00
051.藤原実方朝臣 「かくとだに えやは伊吹の さしも草 さしも知らじな 燃ゆる思ひを」
2024/11/30 23:00
052.藤原実方朝臣 「明けぬれば 暮るるものとは 知りながら なほ恨めしき あさぼらけかな」
2024/12/02 23:00
053.右大将道綱母 「歎きつつ ひとりぬる夜の 明くる間は いかに久しき ものとかは知る」
2024/12/04 23:00
054.儀同三司母 「忘れじの 行末までは 難ければ 今日をかぎりの 命ともがな」
2024/12/06 23:00
055.大納言公任 「滝の音は 絶えて久しく なりぬれど 名こそ流れて なほ聞こえけれ」
2024/12/08 23:00
056.和泉式部 「あらざらむ この世のほかの 思ひ出に 今ひとたびの 逢ふこともがな」
2024/12/10 23:00
057.紫式部 「めぐり逢ひて 見しやそれとも わかぬ間に 雲隠れにし 夜半の月かな」
2024/12/12 23:00
058.大弐三位 「有馬山 猪名の笹原 風吹ふけば いでそよ人を 忘れやはする」
2024/12/14 23:00
059.赤染衛門 「やすらはで 寝なましものを さ夜更けて かたぶくまでの 月を見しかな」
2024/12/16 23:00
060.小式部内侍 「大江山 いく野の道の 遠ければ まだふみもみず 天の橋立」
2024/12/18 23:00
061.伊勢大輔 「いにしへの 奈良の都の 八重桜 けふ九重に にほひぬるかな」
2024/12/20 23:00
062.清少納言 「夜をこめて 鳥のそら音は はかるとも 世に逢坂の 関はゆるさじ」
2024/12/22 23:00
063.左京大夫道雅 「今はただ 思ひ絶えなむ とばかりを 人づてならで 言ふよしもがな」
2024/12/24 23:00
064.権中納言定頼 「朝ぼらけ 宇治の川霧 たえだえに あらはれわたる 瀬々の網代木」
2024/12/26 23:00
065.相模 「恨みわび ほさぬ袖だに あるものを 恋に朽ちなむ 名こそ惜しけれ」
2024/12/28 16:00
066.前大僧正行尊 「もろともに あはれと思へ 山桜 花よりほかに 知る人もなし」
2024/12/30 16:30
067.周防内侍 「春の夜の 夢ばかりなる 手枕に かひなく立たむ 名こそ惜しけれ」
2025/01/01 23:30
068.三条院 「心にも あらでうき世に ながらへば 恋しかるべき 夜半の月かな」
2025/01/03 23:00
069.能因法師 「嵐吹く 三室の山の もみぢ葉は 龍田の川の 錦なりけり」
2025/01/05 16:30
070.良暹法師 「寂しさに 宿を立ち出でて 眺むれば いづこも同じ 秋の夕暮れ」
2025/01/07 23:40
071.大納言経信 「夕されば 門田の稲葉 おとづれて 芦のまろやに 秋風ぞ吹く」
2025/01/09 23:40
072.祐子内親王家紀伊 「音に聞く 高師の浜の あだ波は かけじや袖の ぬれもこそすれ」
2025/01/11 23:20
073.権中納言匡房 「高砂の 尾の上の桜 咲きにけり 外山の霞 たたずもあらなむ」
2025/01/13 23:30
074.源俊頼朝臣 「うかりける 人を初瀬の 山おろしよ はげしかれとは 祈らぬものを」
2025/01/15 12:30
075.藤原基俊 「契りおきし させもが露を 命にて あはれ今年の 秋も去ぬめり」
2025/01/17 12:10
076.法性寺入道前関白太政大臣 「わたの原 漕ぎ出でて 見れば 久かたの 雲ゐにまがふ 沖つ白波」
2025/01/19 02:40
077.崇徳院 「瀬をはやみ 岩にせかるる 滝川の われても末に 逢はむとぞ思ふ」
2025/01/21 12:30
078.源兼昌 「淡路島 通ふ千鳥の 鳴く声に 幾夜ねざめぬ 須磨の関守」
2025/01/23 02:30
079.左京大夫顕輔 「秋風に たなびく雲の 絶え間より もれ出づる月の 影のさやけさ」
2025/01/25 14:00
080.待賢門院堀河 「ながからむ 心も知らず 黒髪の 乱れて今朝は ものをこそ思へ」
2025/01/27 18:40
081.後徳大寺左大臣 「ほととぎす 鳴きつる方を 眺むれば ただ有明の 月ぞ残れる」
2025/01/29 22:40
082.道因法師 「思ひわび さても命は あるものを 憂きに堪へぬは 涙なりけり」
2025/01/31 23:30
083.皇太后宮大夫俊成 「世の中よ 道こそなけれ 思ひ入る 山の奥にも 鹿ぞ鳴くなる」
2025/02/02 21:30
084.藤原清輔朝臣 「永らへば またこの頃や しのばれむ 憂しと見し世ぞ 今は恋しき」
2025/02/04 22:30
085.俊恵法師 「夜もすがら もの思ふ頃は 明けやらで ねやのひまさへ つれなかりけり」
2025/02/06 02:10
086.西行法師 「なげけとて 月やはものを 思はする かこち顔なる わが涙かな」
2025/02/08 02:20
087.寂蓮法師 「むらさめの 露もまだひぬ まきの葉に 霧立のぼる 秋の夕暮」
2025/02/10 02:10
088.皇嘉門院別当 「難波江の 芦のかりねの 一夜ゆゑ 身をつくしてや 恋ひわたるべき」
2025/02/12 02:10
089.式子内親王 「玉の緒よ 絶えなば絶えね ながらへば 忍ぶることの よわりもぞする」
2025/02/14 01:40
090.殷富門院大輔 「見せばやな 雄島のあまの 袖だにも 濡れにぞ濡れし 色は変らず」
2025/02/16 01:40
091.後京極摂政前太政大臣 「きりぎりす 鳴くや霜夜の さむしろに 衣かたしき ひとりかも寝む」
2025/02/18 18:40
092.二条院讃岐 「わが袖は 潮干にみえぬ 沖の石の 人こそ知らね 乾く間もなし」
2025/02/20 16:40
093.鎌倉右大臣 「世の中は 常にもがもな 渚こぐ あまの小舟の 綱手かなしも」
2025/02/22 01:40
094.参議雅経 「み吉野の 山の秋風 小夜ふけて ふるさと寒く 衣打つなり」
2025/02/24 17:40
095.前大僧正慈円 「おほけなく うき世の民に おほふかな わがたつ杣に 墨染の袖」
2025/02/26 17:00
096.入道前太政大臣 「花さそふ 嵐の庭の 雪ならで ふりゆくものは 我が身なりけり」
2025/02/28 16:10
097.権中納言定家 「来ぬ人を まつほの浦の 夕なぎに 焼くや藻塩の 身もこがれつつ」
2025/03/02 11:00
098.従二位家隆 「風そよぐ ならの小川の 夕暮れは みそぎぞ夏の しるしなりける」
2025/03/04 17:00
099.後鳥羽院 「人もをし 人も恨めし あぢきなく 世を思ふ故に もの思ふ身は」
2025/03/06 17:00
(改)
100.順徳院 「百敷や 古き軒端の しのぶにも なほあまりある 昔なりけり」
2025/03/06 19:10