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おっさんの徒然エッセイ

難解な事柄を分かりやすく書く大切さ 

あくまでも個人的な文章論みたいなやつで、これが正しいということではありません。






 コギトエルゴスム


 小説を愛読される読者諸氏ならば、おそらくはご存知だと思いますけれど、デカルトの名言みたいに云われてるやつですね。


 フランス人のデカルトが「方法序説(邦訳)」の中で母国語であるフランス語で書いたものですね。


 原著はフランス語で書かれており、日本語で「我思う、故に我至り」と訳されているこの言葉はJe pense, donc je suis(仏)が元でCogito,ergo sum(ラテン語)と訳したのはデカルトではない第三者だったそうですね。


 デカルトが学術書である自身の著作を敢えてラテン語ではなくフランス語で書いたのは「知識を求める者により分かりやすく伝えるべき」という考えからだったといいます。



 さて、どうしても基礎知識が必要とされ、習熟した知識を持っている人向けの専門書ならば別ですが、私のような知識の浅い初学者向けの文書ならば、分かりやすさって、とても大切ですよね。


 なんですが、我が国の学術関連の文書って、やたら分かりにくい。


 いや、自分の無知を棚にあげてる自覚はありますが、敢えて難解な言い回しをしてませんってことがあります。


 専門用語のようなものは仕方ないにしても随分と迂遠な言い回しで他に常用的に使われている言葉があるのに敢えて難読漢字を使い、あまり常用されていない言葉を使うことが多い気がしますし。

 専門用語の注釈に専門用語が入って注釈の注釈なんてあることもある。


 理解を拒んでいるような印象を受けてしまいます。



 専門的な事柄に特定の習慣から法則に則った命名をするのは当然のことですから、専門用語が記号のようになることはちゃんとした理があることだと思います。

 ですが、それを踏まえても噛み砕いて中学生くらいなら理解できる文章にすることは大切だと思うんですよね。



 さて、奴隷は浅学なので、そんなに専門的な内容は書けません。それでも考察系エッセイをはじめ、自分の考え方をエッセイに良く書いています。


 そんな奴隷にとって、エッセイは分かりやすさが一番大切な要素です。


 例えば小説なら、敢えて難読な文章、重厚な文章で世界観を統一するのも手法だと思うんですよね。奴隷にはハードル高くて無理ですが(笑)

 ですが、多くの方に自分の考えや思ったことを書きなぐるエッセイというジャンルだと、分かりやすく書くというのは重要だと思うんですよね。


 勿論、別に理解できる人だけ理解できたら、あとは関係ないという方なら、分かりやすさの重要度は低くなると思いますが、一人でも多くの人に共感してほしいとか、知って欲しいという作者様なら、この「分かりやすさ」を重視すべきですよね。


 で、奴隷が普段「分かりやすさ」のためにしてることを書いてみます。


 はい、やっと本題(笑)


 奴隷的分かりやすい文章の書き方


 1 小学生5年生くらいが理解できるか考える


 日本語の文章を書いてるのならば、小学生高学年くらいが理解できるかを基準にするといいとされます。

 これは小学生高学年くらいで常用される読み書きの殆どを履修できるからですね。

 反対に言えば小学生高学年くらいのお子さんで理解が難しい文章というのは難読漢字や、あまり常用されない言い回し、使われることの少ない慣用句が多用されている可能性があります。

 どうしても専門的な用語を出す時に、分かりやすい注釈を加えられるか、などの工夫と、お子さんに説明しても理解できる言い回しを心がけてます。


 2 話し言葉に落とし込む


 文語表現はどうしても古語のような古臭さや難解さが付き纏います。

 これは文章表現と口語(話し言葉)の間で起こる変化のスピードによる齟齬なんですが、どうしても書き言葉は話し言葉よりも変化が遅いんですよね。

 なのでエッセイでは語りかけるような柔らかい文体を意識しています。


 3 かといってあまり流行り言葉を多用しない


 自分はもう歳なんで、若者言葉は良くわかりません(笑)反対に奴隷の若い頃のスラングや普段使っている方言のようなものは読者にはわからないと思います。

 敢えて若者言葉や特定の流行り言葉を使って、それを軸とした文章ならば別ですが、伝えたい事柄と関係ないところで、スラングや若者言葉の多用は避けた方がいいです。

 これ、後で読み返して黒歴史にならないためにも必須です(笑)


 4 漢字をどの程度開くか、行間など


 これはいつも頭を悩ませます。

 行間がなく、びっしり詰まった文章はネットでは忌避されますが、良くいう「目が滑る」というやつで、目が疲れるし、何処まで読んだか分かりにくくなるんですよね。

 かといって、あまり行間を頻繁に開けすぎても読みにくい。

 漢字を開く、つまりは有り難うをありがとう、左様ならをさようなら、出来るをできる、のように漢字で書けるところを仮名にすることを「開く」、反対に敢えて漢字であまり書かない慣用句を漢字にすることを「閉じる」と言いますよね。

 全て仮名にしたら良いかと言えば、かえって読みにくいですし、あまり漢字ばかりにしても読みにくい。

 どの漢字を開くかは頭を悩ませますが、小説でシリアスな歴史物なんかを書いてるなら、思いきって閉じまくっても雰囲気が出ますが、エッセイでそれをやったら、やっぱり読みにくいだけですよね。




 奴隷の旧い友人の言葉なんですが。


 「難しいことを難しく言うのは当たり前にできる。難しいことを簡単なことのように砕いて説明できるのが本当に頭のいい人」


 というのがありまして。

 研究肌で、人に説明するのが苦手という人もいると思いますから、一概には当て嵌まらないとは思いますが。


 「簡単なことを敢えて難しく言う人」


 こういう意識高い系みたいな方にはならないように自戒しないとなーと思ってます。



感想お待ちしてますщ(´Д`щ)カモ-ン


こんなこと書いてますが、自分の作品を読み返せば、あっ小学生には理解できんかもって内容も多々あったりします。

難しいですよね。

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― 新着の感想 ―
[一言] 大筋同意します。確かに読みづらい本は多いです。ただ、何点か気になるところがあります。 ①迂遠な言い回しについて。 これは仕方ないことだと思います。〇〇だ! というわかりやすく短い主張は強い主…
[良い点] その通りだとおもいます。。 [気になる点] よく見かけるのはとにかくを兎に角、兎も角とかです。わざわざを漢字にしたり気になります。
[一言] 難しいことをわかりやすく伝えるって、なかなか難しいですよね~(;´∀`) エッセイ書くときはいつも注意して書いてます。
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