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追想の逆行 1
「婚約を破棄させて頂こうかエミア・ローラン!」
これで何度目であるのかも忘れてしまった婚約破棄宣言は、国王に呼び出された修練場の中心で大きく響き渡る。
私は、執事グレイと共に修練場に待ち合わせしていた婚約者と面会をするはずだった。
顔合わせをした瞬間のことで、私自信何が起こっているのか理解が出来ない。
「婚約破棄とはどういう事ですか?」
「そのままの意味だ。 お前には一切の興味も無い!」
この無礼者の名はクラリア・バーン
生まれつき右腕を失っており、グレイと歳が近そうな見た目だが悪人ズラが性に合っていて醜悪な容姿だ。
私は、ある約束を国王と交わしている。
クラリア・バーンと名乗る貴族が、グレイの仇の可能性がある。
早急に調べ上げて、真実を追求して欲しい。
国王に頭を下げられてお願いされた私は、この男の本性を暴き断罪しなければならない。
最後まで読んで頂きましてありがとうございました!
短編版も投稿していますので、そちらの方でも読んで頂けると嬉しいです。
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