神のまねごと~神は彼女いない歴=年齢だ!悪魔(わたし)たちも人間を創ろう~
天地創造は難しいけど人間を創るだけなら悪魔でもできる!
と、思い作った話です。
ひとりめの悪魔がいった。
神のように人間を創るなら男と女を創るか?
ふたりめの悪魔がいった。
神は彼女いない歴=年齢だから女のこと全然わかってない!
あたしならアダムとイヌを創ってる。
さんにんめの悪魔はいった。
私は猫と女がいいと思う。
そうだ、みんなで人間創ってみない?
きっと楽しいと思うの。
ひとりめの悪魔のリリーはそれいいな、早速創るぞ!
ふたりめの悪魔のルルーはイケメンとイヌなら任せて!
さんにんめの悪魔のロロははえ、え、みんなそんなノリでいいの?
三人の悪魔たちはそれぞれ人間を創り始めました。
「リリー創造進んでるー?」
「ルルー、僕はスタンダードに男女にしたんだけどさ、女はできたんだけど」
「どうしたの?」
「イメージが決まらないの」
「ミケランジェロのダビデ好きだって言ってたじゃない」
「そうだよね、考えるだけじゃだめだ!とりあえず創りださなきゃ」
そんな二人のやり取りの裏でロロはひとり、猫と女を創っていた。
かわいくてきれいがコンセプト。
黒猫と黒髪さらさらの髪に白いワンピース。
もちろん美少女。
ロロは堕天使で光の魔法が使えた。
黒猫と黒髪美少女を星の光を集めた魔法で創った。
完ぺきな仕上がりだった。
「ごきげんよう」
「へ? あ、ごきげんよう」
にゃあと猫も挨拶した。
残るルルーはアダムとイヌ。
ジョークみたいだけど、本人は本気だ。
女より神はイヌを創る方が得意だった。
世界には天使のようなワンコがあふれている。
ルルーは古代魔法を使ってアダムとイヌを創った。
パーフェクトすぎる、とルルーは思った。
三人の悪魔はそれぞれの創造物を見せ合った。
リリーのアダムはミケランジェロのダビデのようだ。
イヴは金髪碧眼のめんどくさそうな美女だった。
ルルーが創ったアダムとイヌは爽やかなイケメンとラブラドール・レトリバー。
ロロはといえば、黒猫と黒髪の美少女イヴ。
白いワンピースがまぶしい。
リリーのアダムもルルーのアダムも思わず見とれていた。
「もう、リリーのアダムにはイブがいるでしょ!」
ルルーのアダムが期待にみちた目でじっとルルーを見ている。
「ロロー、アダムが黒髪イブに興味あるって」
「イブ、いいかな?」
「ええ、いいですよ」
ルルーのアダムがやった! という。
恨めしそうにリリーのアダムがにらむ。
そのアダムの足を思い切りふむ金髪イブ。
その様子を雲の上から見ている神。
神は誰派ですか?
最近人間から天使になったレオが尋ねる。
わたしはイヌ派だな、イヌは天使。
読んでくれてありがとうございます。
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