世界を変えるには
現実世界にうんざりした作者が書く、自己満足作品です。どうぞ貶してやって下さい
西暦2120年、今から約100年後の日本。
日本は21世紀後半から暴力団組織西館組が勢力を強め、22世紀最初の年に警察や自衛隊を圧倒的に上回る武力を身につけた。武力を思う存分生かし、傀儡を国会におくなどして政権そのものを支配、日本は西館組の手に落ちた。しかしながら、その支配に亀裂を生じさせるモノが
現れた・・・・
※22世紀では現代人が理解できぬほど文化や言語が変異しているため、わかりやすいよう現代語訳してストーリーを書きます。
西暦2120年4月、茨城県水戸市。
22世紀の日本では人口減少の影響で100年前に比べて市町村の数が減少していた。茨城県も例外ではなく水戸市が他の市町村を吸収して県庁所在地として成立していた。その中心部の水戸駅で事件は起きた。
「借りる借りると言ってお前一度でも返したか?!」改札前で激怒している少年がいる。周りの人間は避けて去るので、渦中の人間が4人で2対2で揉めていることがわかった。
「オイ、やめてくれ・・・!」庇われた細身の男子が庇った長身の男子に言う不思議な光景が広がった。
「そうだな。お前言い方気をつけろよ?俺はお前に命令される覚えはないし、細谷クンに話してるんだけど?」ガタイの良い男子が言った。この男も若い。不良でもヤンキーでもない出で立ちだが、モロに高圧的でお世辞にも行儀のいい雰囲気ではなかった。
「俺は細谷の友達だが?テイのいいカツアゲにあってるのを黙って見ているわけないだろ。」
「カツアゲ〜?」せせら笑いを浮かべる男子。「俺たちだって友達だもんな〜?細谷クン?」ガシッと細谷の肩に手を回した。
「うん、そうだね・・」
「いやいやいやいや」長身の男子はさらに激怒した。
「どう見たって無理矢理言わされてるだろうが。」
「なーんでキミは細谷クン自身でもないのに細谷クンが言わされてるってわかるのぉ?」
「こいつ・・・」
「もういいんだ、本当にいいんだ!」細谷と呼ばれた男子が大きな声を出した。
「3000円でしょ?金あるときに返してくれればいいから!」
「おうっ!ありがとよ!ホント細谷クンはいい奴だな!じゃあまた明日!フッ」ガタイのいい男子は細谷を庇った男子に向かって鼻を鳴らすと取り巻きを連れて去って行った。
「あいつ・・!」まだまだ激怒が収まらぬ様子だ。「細谷君、なんでだ?!イジメは立ち向かわないと悪化する一方だぞ?」
「・・・・・」
「なにか脅迫されているとか?周りに迷惑をかけたくないとか?そんなことか?それなら今すぐ考え直せよ?イジメられている君を見て胸を痛めたり腹を立てたりする人間の方がずっと多いし、そっちの方が遥かに迷惑だからな!」
「西野君・・・」細谷が顔を上げた。
「ん、何?」西野が答える。
「今のが西野君にはイジメに見えたのかい?」
「ああ、そうだ。恐喝にも見えた!」
「・・・それなら君には分からないよ」
「・・え?どういう意味?」
細谷は答えなかった。
「いや、いいんだ。本当に気にしないでくれ。貸しただけだし、きっと長谷部君も金が入ったら返してくれるよ。」
「・・・でも4月だけで4回目じゃないか。しかも1年生の時からなんだろう?初めて見たけどあれは明らかに」
「あ、もう電車来るから行かないと。じゃな、西野君。」強引に話を遮って細谷は改札をサッと通り抜けて行ってしまった。残された西野はポツネンと立ち尽くしていた。
第1幕 茨城戦記
登場人物
西野慎吾・・・主人公。高校2年生の180cm越えの長身の男子。新聞記者の父親と専業主婦の母親との3人家族。熱い正義感を持ち、その一方で冷静な決断力も持ち合わせている少し大人びている。部活道はテニス部に所属していて運動神経もよく、学力も学年内で上の中レベル。
吉田貴司・・・主人公と2年生から同じクラスになった男子。物腰は柔らかいが実は冷酷非情なリアリスト。「茨城軍」と名乗る団体のリーダー格の1人で、身長169cmとやや小柄で細身ながら凄まじい戦闘能力を誇る。
小橋潤一・・・主人公と2年生から同じクラスになった一見普通の眼鏡をかけた男子生徒。だが休み時間になると必ず後輩と思われる学生が多々来て密かに会話をしていて、黒い噂もある怪しい生徒。おまけにクラス内では吉田を含めた数人としか積極的には話さない。
細谷圭一・・・主人公と今年から同じクラスになった男子だが、テニス部に所属しているため、主人公とは面識あり。決して世に言う隠キャではないがよくイジメの対象になっている。
石川梨華・・・主人公と2年連続同じクラスの女子。少し達観していたりぶりっ子な所はあるものの、真面目な話をする時は真面目に対応したりTPOを弁えている。
岩本怜衣・・・主人公と今年から同じクラスになった女子。遠目から見ると茶髪が目立つ容姿整った風貌だが、よく見ると目や口元を始め体のあちこちに痛々しい傷痕がある。吉田や小橋以外とはあまり話さない。
長谷部涼・・・細谷を目の敵にしている男子。主人公と学年は一緒だが、クラスは違う。学年内でも長谷部を恐れている生徒は多いようだがその理由とは・・・