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1分で読める短編シリーズ

扇風機と二人の距離

作者: 優木貴宏

「暑いんだからそんなにくっつかないでよ」


そんな風に彼が声をかける。


今は八月の夏真っ盛りだ。


こんな暑い日に何をしているかと言えば、


「だって近づかないと扇風機の風があたらないじゃん!」


そう私が言うと彼は扇風機にの風にもくもくとあたっていた。


「いや、少し離れて首振り機能を使えばくっつかなくてすむじゃん、ただでさえ暑いのに人がくっつくとなおさら暑いに決まってるんだから」


「首振りってこっちに向いてないとき暑いからやだ」


そんなわがままを言いながら私は彼にくっつくようにして二人で扇風機の風をあびる。


こんな暑さの中、心もくっついている二人の優しい時間が扇風機の涼しい風と共に過ぎ去っていく。



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