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病んだ人
苦しい……
もがいても僕の小さい手足を振り回してもお兄さんには当たらない。
「ばあ、ちゃん」
僕がどうにか呻くと、お兄さんの手がぶるぶると震えた。
「なんで、なんでお前が生きてる!? 話が違う! お前は死んだはずだ」
僕が死んだ? お兄さんは何を言っているんだろう? それよりも苦しい。気が遠くなっていく。
そのとき。
がちゃり。
「騒がしいが、何が」
おばあさんが出てきた。僕らを見て固まる。
お兄さんは僕をぽとりと落とした。
苦しい……
もがいても僕の小さい手足を振り回してもお兄さんには当たらない。
「ばあ、ちゃん」
僕がどうにか呻くと、お兄さんの手がぶるぶると震えた。
「なんで、なんでお前が生きてる!? 話が違う! お前は死んだはずだ」
僕が死んだ? お兄さんは何を言っているんだろう? それよりも苦しい。気が遠くなっていく。
そのとき。
がちゃり。
「騒がしいが、何が」
おばあさんが出てきた。僕らを見て固まる。
お兄さんは僕をぽとりと落とした。
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