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黒き天使 外伝 『戦争のキューピッド』

作者: Leon Black Angel
掲載日:2026/03/02

この物語は『黒き天使(Anjo Negro)』本編の外伝にあたる短編です。

本編では描かれない、キャラクターたちの「心」の戦いを中心にしたエピソードになります。

今回の舞台は、地球――そしてブラジルのリオデジャネイロ。

世界的な平和の象徴である像の下で、彼らは“敵”ではなく“自分自身”と向き合うことになります。

この物語では、力や勝敗ではなく、

愛・不安・迷い・選択といった内面をテーマに描いています。

もし本編を読んでいない方でも楽しめる内容になっていますので、

気軽に読んでいただけたら嬉しいです。

夜の組織船は静かに光っていた。

広いラウンジは明るいはずなのに、どこか落ち着かない空気が漂っている。

ララは窓際の席に座り、遠くを眺めていた。

少し離れた場所では、ダリアンが三人の女性に囲まれて笑っている。

大げさな仕草、わざとらしい声の大きさ。そして時折、ララの方へ送られる視線――明らかに彼女を意識していた。

だがララは反応しない。

気付いていないふりをして、ゆっくりと顔を反対側へ向ける。

そこには、リウの姿があった。

彼は一点を見つめている。

視線の先には、楽しそうに話しているジュンと、組織の青年の姿。

ララは立ち上がり、リウの隣へ歩いていった。

「ねえ、先生……早く行動しないと、取られちゃうよ?」

リウは肩をびくりと震わせた。

「え? 行動って、何の話だ?」

照れ隠しのように笑う。

ララはくすっと笑った。

「とぼけないでよ。ジュンのこと、好きなんでしょ?」

リウは視線を逸らした。

数秒の沈黙のあと、話題を変えるように言う。

「……君はどうなんだ? ほら、あそこ。君の“候補者”は楽しそうだぞ」

ララは腕を組む。

「私と彼のことは、もう決着ついてるから」

しかしリウは声を落とした。

「リーは君の父親と戦うことになる。

その後……ダリアンが君を要求するだろう」

ララの表情が曇る。

「……それでも、お兄ちゃんが許さない」

「もしリーが負けたら?」

ララは答えなかった。

ただ静かに視線を落とす。

その時、後ろから声がした。

「ララ……ちょっといい?」

振り向くと、レオンが立っていた。

疲れた顔をしている。

リウは意味ありげに笑う。

「行ってきな。若い時間は大事だぞ」

ララは頬を赤くした。

「あとで覚えてなさい、先生」

彼女はレオンと共にラウンジを離れていった。

静かな通路に出ると、レオンは深く息を吐いた。

「……少し、休める場所ない?」

「リーが厳しいの?」

「厳しいなんてもんじゃないよ。ずっと訓練だ。

正直……疲れた」

ララが何か言いかけた時――

「ララ、こっちへ来なさい」

冷たい声が響いた。

母、ラウラだった。

ララは小さくため息をつく。

「ごめん……また後で」

彼女は去っていく。

レオンは一人、通路に残された。

その直後、背後から足音。

「レオン。訓練の続きだ」

リーだった。

「少し休ませてよ……」

「休んでいる間にも、悪は動く。

計画は常に進んでいる。時間はない」

レオンは何も言い返せなかった。

――その時、彼の意識の奥で“何か”が笑った。

カイロスだった。

その夜、レオンは自室のベッドに倒れ込む。

疲労が体に重くのしかかる。

目を閉じた瞬間――部屋に柔らかな光が満ちた。

彼は目を開ける。

そこに、イエスが立っていた。

「レオン……任務がある」

レオンは起き上がる気力もなく呟く。

「……ごめんなさい。今日はもう……」

「すべてはお前のためだ。

悪は止まらない。善が眠る間にも、動き続ける」

リーの言葉が脳裏に重なった。

レオンはゆっくり体を起こす。

「……何をすればいい?」

「“キューピッド”という存在を知っているか」

レオンは首を振る。

「彼はかつて愛を導く者だった。

だが今は心を堕落させ、争いと破壊を広げている」

イエスは静かに言った。

「今夜三時、地球に門が開く」

光は消えた。

レオンは一人、暗闇に残された。

そして――

彼の影が、ゆっくりと黒く揺れた。

カイロスが笑っていた。

(続く)

「戦争のキューピッド」続き

しばらくして、ドアが静かに開いた。

「レオン……大丈夫?」

ララだった。

レオンは少し驚いた顔をする。

「どうしたの?」

「なんか様子がおかしくて……」

レオンは迷ったが、やがて口を開く。

「……地球に行く任務がある」

「え?」

「三時に門が開くらしい。組織の任務じゃない」

ララの目が輝いた。

「私も行く」

「ダメだ。君の母さんに見られたら大騒ぎになる。それにリーも――」

言いかけて、レオンは口を閉じた。

ララは少しだけ俯き、静かに言う。

「……わかった」

だがその目は、諦めていなかった。

部屋を出たララは、その足でリウのもとへ向かう。

「先生、お願いがあるの」

リウは嫌な予感の顔をする。

「ろくでもない頼みだな」

「今夜、三時。レオンの部屋に来て」

「……は?」

「地球に行くの」

リウは頭を抱えた。

「完全に問題の匂いしかしない」

「来ないなら、私ひとりで行く」

沈黙。

そして深いため息。

「……わかった。行く」

その頃――地球

夜のリオデジャネイロ。

巨大なキリスト像の上空で、空間が裂けた。

ガラスが割れるように空が歪み、黒い亀裂が広がる。

そこから、一人の存在が降り立った。

翼を持つ少年の姿。

キューピッドだった。

彼はキリスト像の頭上に立ち、街を見下ろす。

「……妙だな」

夜景は美しい。

だが、街の奥に“濁り”が見える。

黒い感情が、煙のように漂っていた。

「創造主よ……あなたの世界は、いま揺らいでいる」

彼はゆっくりと笑う。

「今日は恋人の日。

かつて私は愛を育てた。だが――」

翼の色が黒く変わる。

「今は違う。

私は“欲望”を育てる」

その瞬間、強烈な光が彼の前に現れた。

風が止まる。

空気が静まる。

そこに――イエスが立っていた。

「戻れ」

短い一言だった。

キューピッドは笑う。

「あなたが他の霊を止めていたのか」

一歩近づく。

「だが私は止められなかった。

つまり……あなたの権威は私に届かない」

イエスは何も答えない。

キューピッドは街を指さす。

「見てください。

人間はすでに私を受け入れている」

街の至る所で、黒い波紋が広がり始めていた――

『黒き天使』外伝

ワンショット「戦争のキューピッド」

午前二時五十八分。

レオンの部屋の前に、リウが腕を組んで立っていた。

「……なんで俺はここにいるんだ」

小声でぼやいたその瞬間、廊下の奥から足音がする。

ララが走ってきた。

そして――その後ろにはジュン。

リウは目を丸くする。

「……ちょっと待て。なんでジュンがいる?」

ララは扉の前に立つ。

「説明してる時間ない。もう三時になる」

彼女はドアを開けた。

部屋の中では、レオンがすでに起きていた。

「ララ? それに……リウとジュンまで?」

その時だった。

空気が震えた。

次の瞬間――

部屋の中心の空間が歪む。

光でも闇でもない、金色の裂け目が開く。

轟音と共に重力が狂い、床が揺れる。

「な、なんだこれ!?」

リウが叫ぶ。

ジュンが壁を掴むが、身体が浮き上がる。

「吸い込まれる!!」

ララがレオンの腕を掴む。

「レオン!!」

だが抗えない。

四人の身体は、一瞬で裂け目へと引き込まれた――

次の瞬間

風が止まる。

足元に硬い感触。

レオンが目を開けると、そこは夜空の下だった。

眼下には、巨大な都市の光。

そして彼らが立っていた場所――

それは巨大な像の腕の上だった。

ジュンが息を呑む。

「……ここ、どこ?」

リウが周囲を見回し、凍りつく。

「まさか……」

ララが下を見る。

遥か下に広がる街。

「地球……?」

その時、背後から声がした。

「来たか」

四人が振り返る。

像の頭上に、一人の翼を持つ少年が立っていた。

黒い翼。

静かな笑み。

「君たちが“選ばれた者”か」

レオンはすぐに戦闘姿勢を取る。

「……お前が、キューピッドか」

少年は軽く首を傾げる。

「そう呼ばれていた時代もあった」

リウが前に出る。

「敵ってことでいいな?」

キューピッドは笑う。

「君たちの世界では“敵”だろうね」

ララが睨む。

「あなたの仲間は南極で止めた。

あなたも止める」

ジュンも構える。

「理由は分からないけど……悪い存在なのは分かる」

レオンは一言だけ言う。

「ここで終わりだ」

その瞬間――

レオンの瞳が変わった。

金色が、獣のような瞳に歪む。

黒いオーラが溢れ出す。

「ぐっ……!」

彼は膝をついた。

ララが駆け寄る。

「レオン!?」

頭の中に声が響く。

――カイロス。

「やっと出てこれる」

キューピッドの目が細まる。

「なるほど……中に神を飼っているのか」

レオンは歯を食いしばる。

「今……出てくるな……!!」

黒い力が溢れ始める――

『黒き天使』外伝

ワンショット「戦争のキューピッド」

黒いオーラがレオンの体から噴き出す。

ララは思わず後ずさる。

「……違う。これ、レオンじゃない」

キューピッドは興味深そうに見下ろした。

「なるほど。カイロスか」

レオンの口元が歪む。

「やっと……外に出られる」

その声は、明らかにレオンのものではなかった。

リウが前に出る。

「おい、レオン! 正気に戻れ!」

カイロスは笑う。

「人間、邪魔だ」

その瞬間――

黒い衝撃波が放たれる。


リウは咄嗟に両腕を前に出した。

緑色のエネルギーが鎖となって展開し、防御壁を形成する。

「ぐっ……!!」

衝撃で彼は後方へ滑るが、なんとか耐える。

ジュンが空へ跳んだ。

彼女の背中に霊的な翼が広がる。

「空から行く!」

彼女は急降下し、カイロスへ蹴りを放つ。

しかし――

カイロスは片手で受け止めた。

「遅い」

彼はジュンを投げ飛ばす。

ジュンの体が像の肩へ叩きつけられる。

ララが叫ぶ。

「ジュン!」

キューピッドは腕を組み、ただ観察している。

「面白い。だが――」

彼が指を鳴らす。

空気が重くなる。

「君たちの敵は私ではない」

その瞬間、カイロスの力がさらに膨れ上がる。

レオンの意識が内側で叫ぶ。

(やめろ……! 体を返せ……!)

カイロス 「嫌だね。この体は最高だ」

ララはレオンへ走った。

「レオン! 聞こえる!? あなたは一人じゃない!」

彼女の体から黄金の光が溢れる。

柔らかい光がレオンを包み込む。

カイロスの表情が歪む。

「……その女、邪魔だ」

彼はララの首を掴み持ち上げた。

「やめろ!!」

リウが鎖を放つ。

緑の鎖がカイロスの腕に巻き付く。

同時にジュンが再び突進。

「離せ!!」

二方向からの攻撃。

その瞬間――

レオンの目が戻る。

「……ララ」

カイロスの支配が一瞬揺らぐ。

キューピッドの目が細くなる。

「やはり“心”か」

しかし次の瞬間、彼の手に黒い矢が生まれる。

「では見せてあげよう」

彼は空へ矢を放った。

矢は四つに分裂し――

レオン

ララ

リウ

ジュン

それぞれの胸へ突き刺さった。

静寂。

四人の動きが止まる。

キューピッドは微笑む。

「これは“幻惑の矢”。

人の最も弱い心を見せる」

四人の意識が、闇の中へ沈んでいった――

『黒き天使』外伝

ワンショット「戦争のキューピッド」②

闇。

音も、風も、何も存在しない空間。

◆レオンの幻覚

レオンは広大な宇宙の中に立っていた。

目の前には玉座。

その玉座に座っているのは――カイロス。

その背後で、世界が次々と崩壊していく。

星が砕け、人々が消えていく。

カイロスは微笑む。

「見ろ。これが未来だ」

レオン 「やめろ……」

カイロス 「ララを守れば、この未来は止まると思っているのか?」

彼は指を差す。

そこには――傷つき倒れたララの姿。

レオンの手が震える。

カイロス 「選べ」

「彼女か、宇宙か」

レオンは膝をつく。

「俺は……」

その時、遠くから声が聞こえた。

リーの声だった。

「レオン。お前は一人で背負うな」

レオンの瞳が揺れる。

◆ララの幻覚

ララは王城にいた。

目の前には母と民衆。

そして玉座には王となったレオンが座っている。

だが、隣にいるのは――自分ではない別の女性。

母の声が響く。

「彼は危険よ」

民衆 「Xpriaの姫が人間を愛しただと?」

ララの胸が締め付けられる。

レオン(幻影) 「すまない、ララ」

彼が遠ざかっていく。

ララは涙を流しながら手を伸ばす。

「違う……!」

「私は、王妃になりたいんじゃない……!」

「ただ――一緒にいたいだけ……!」

その瞬間、彼女の体から黄金の光が揺らぎ始める。

◆リウの幻覚

リウは教室に立っていた。

だが生徒は誰もいない。

窓の外を見ると、ジュンが遠ざかっていく。

リウ 「待て!」

ジュンは振り返らない。

声が響く。

「お前はいつも遅い」

「守れなかったな」

リウは拳を握る。

「……違う」

「俺は、臆病だっただけだ」

彼は顔を上げる。

「でも今回は違う」

緑の鎖が現れる。

「逃げない」

◆ジュンの幻覚

ジュンは一人で荒野にいた。

仲間は誰もいない。

彼女は呟く。

「やっぱり……一人の方が楽だよね」

背後から声。

「本当にそうか?」

振り向くと、リウがいる。

「……!」

リウ(幻影) 「お前は一人じゃない」

ジュンの目に涙が浮かぶ。

「……バカ」

その瞬間、彼女の爪が光り始める。

現実世界 — キリスト像の上

四人の体が震える。

キューピッドが眉をひそめる。

「……おかしい。壊れない?」

その時――

赤い炎が地面を走る。

空間が裂ける。

そこから現れたのは――

リー。

彼は周囲を見渡し、四人を見た瞬間、表情が変わる。

「……おい」

キューピッドが笑う。

「王候補か」

リーの足元の地面が砕ける。

炎が爆発的に噴き上がる。

「お前がやったのか」

キューピッド 「彼らは自分の心に負けただけだ」

リーは静かに答える。

「違うな」

彼の体から炎が立ち上る。

「こいつらは――まだ戦ってる」

彼はレオンの前に立つ。

「レオン。聞こえるか」

炎がさらに強くなる。

「お前に任せたんだ」

「俺は、お前を信じてる」

レオンの指が動く。

キューピッドの表情が初めて歪む。

「まさか……精神干渉を……打ち破るだと?」

リーの拳に炎が集まる。

「心を壊す力?」

彼は一歩踏み出す。

「そんなもの、俺の仲間には効かない」


「ここからは――俺が相手だ」

『黒き天使』外伝

ワンショット「戦争のキューピッド」③(完結)

キューピッドは空中に浮かび、リーを見下ろしていた。

黒い羽がゆっくりと広がる。

キューピッド

「面白い…だが遅い」

「彼らはもう心の迷宮の中だ。お前でも救えない」

リーは答えない。

ただ四人を見る。

そして静かに歩き出す。

◆リーの炎

彼の手に、赤い炎が灯る。

だがそれは怒りの炎ではなかった。

揺らぎのない、安定した炎。

リー

「お前は勘違いしている」

キューピッド

「何をだ?」

リー

「人の心は弱い」

一歩、近づく。

「だが――弱いからこそ、立ち上がる」

炎が広がる。

キリスト像の腕の上を、赤い光が走る。

◆幻覚の崩壊

リーはレオンの前に立つ。

リー

「レオン」

「お前は一人じゃない」

レオンの幻覚の宇宙がひび割れる。

カイロスが怒る。

カイロス

「やめろ!!」

リー

「俺がいる」

レオンの目に光が戻る。

レオン

「……リー?」

ひび割れが広がる。

宇宙が砕け散る。

リーは次にララを見る。

リー

「ララ」

「愛は弱さじゃない」

黄金の光が爆発する。

ララの幻覚が崩壊する。

ララ

「……お兄ちゃん」

リウの前へ。

リー

「リウ」

「守れなかった過去で止まるな」

鎖が光る。

リウが目を開く。

リウ

「……今回は、守る」

ジュン。

リー

「ジュン」

「お前は一人じゃない」

ジュンの目から涙が流れる。

ジュン

「……うん」

四人の幻覚が同時に砕ける。

キューピッドが後退する。

「あり得ない…!」

◆戦闘開始

キューピッドが矢を放つ。

黒い矢の雨。

リーが前に出る。


炎の壁が現れる。

矢が蒸発する。

リーが消える。

次の瞬間、キューピッドの目の前に現れる。

拳。

炎をまとった一撃。


キューピッドはキリスト像の胸に叩きつけられる。

空間が震える。

キューピッド

「なぜだ!なぜ立てる!!」

リー

「心は壊れない」

「本当に支えがあるならな」

キューピッドが巨大な闇の矢を作る。

「なら全員まとめて終わらせる!」

リーは目を閉じる。

◆リーの祈り

リーは膝をつく。

炎は消えない。

リー

「主よ」

空気が静まる。

「俺は戦える」

「だが、心までは救えない」

光が集まり始める。

「だから――」

「あなたに任せます」

◆光

空が裂ける。

圧倒的な光。

キューピッドが叫ぶ。

「やめろ!!」

光が降りる。

そこに立っていたのは――イエス。

イエス

「もう十分だ」

一言。

それだけで、闇が消える。

キューピッドは膝をつく。

「なぜ…人は…」

イエス

「不完全だからこそ、愛を選べる」

地面に裂け目が開く。

キューピッドは闇に落ちていく。

「終わらないぞ!!」

消える。

◆静寂

街の闇が消える。

夜のリオの光が輝く。

イエスはリーを見る。

イエス

「よくやった」

リーは黙って頷く。

イエス

「今日は、休みなさい」

「守ることだけが使命ではない」

「一歩ずつ進めばいい」

リーの肩の力が抜ける。

◆別れ

リーは四人を見る。

リー

「今回は説教なしだ」

レオン

「珍しいな…」

リー

「ただし――」

「次からは俺に言え」

ララが笑う。

イエスはレオンを見る。

イエス

「また午前3時に門が開く」

レオン

「はい」

光が消える。

◆エピローグ

四人はキリスト像の頭の上に座る。

静かな夜。

街の灯り。

リウとジュンが顔を見合わせる。

少し照れながら――キスする。

レオンとララは顔を赤くする。

だが微笑む。

レオン(心の声)

「すぐに叶わなくてもいい」

「本物なら、道を照らし続ける」

月が昇る。

◆ラストシーン

別の星。

レストラン。

キラが座っている。

光。

リーが現れる。

キラ

「遅い」

リー

「悪かった」

彼は手を握る。

「今日は戦わない」

キラの目が潤む。

二人は抱き合う。

静かにキスする。

カメラが離れる。

― 完 ―

ここまで読んでくださり、本当にありがとうございました。

この外伝では、戦いの強さではなく、

キャラクターたちが抱える「心の弱さ」と「向き合う勇気」を描きました。

レオンは自分の想いと、

リーは背負い続けた責任と、

そして仲間たちはそれぞれの不安と向き合っています。

『黒き天使』はバトル作品ですが、

本当に描きたいのは“心の成長”の物語です。

作者ページでは

・キャラクタープロフィール

・世界観の設定

楽曲テーマソング

なども公開していますので、よければそちらも見ていただけると嬉しいです。

感想やアドバイスも大歓迎です。

文化の違いなどで不自然な部分があれば、ぜひ教えてください。

これからもより良い作品にできるよう努力していきます。

次の物語で、またお会いしましょう。

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