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「そナ所にイタのカイ?」
雑木林で立ちすくむ私の背後から老婆の声がする。
いや… ありえない!!
私を回り込む速度で走るなんて…
いや! 都市伝説で聞いた事がある…
100キロババアなのか!?
私は冷汗をかきながら声のした方を見る――
しかし、老婆の姿は見えない。
気が動転して幻聴が聞こえたのだろう…。
そもそもこんな事、現代日本で起こるわけが無い。
血生臭いの獣が住んでいて狩りがあったのだろう。
雑木林がぬかるんでいるのはきっと昨日雨が降っただけ。
木が赤く見えるのは私の恐怖心だ。
私は自分を落ち着かせようと下を向く。
ニタァ
老婆が私の目の前に来ていたのだ!!
ガンッ!!
私が悲鳴を上げる前に老婆のバットが私の頭を叩きつける――
私はそのまま気を失い、倒れこんだ。
―
――
―――
ドンッ!
グチャグチャ…
ドンッ!
グチャグチャ…
意識が戻ると老婆は私の体を叩いては砕き叩いては砕いていた――
殴られるたびに激痛が走るが、一度気が付いてしまうとどんなに痛くても気を失えない。
「いタイか~イ? だじょブ だゾぶ」
老婆はニタァと気持ち悪い笑みを浮かべながら私の体を叩いては砕き、叩いては砕き――
「や… ヤめてクれ…」
激痛の中私は老婆に懇願するが老婆は手を休めない。
徐々に私の体は砕かれ、ひき肉にされていく。
もう… 死んでるはずなのに…
痛みだけ続くが何も抵抗が出来ない。
「ヤめル――――――!!」
―
――
―――
新宿駅に来タラ地下6階を目指すト0時8分に電車が来る。
その電車に乗っテわか40分ほドデ苦神師駅に電車が到着スる。
こノ駅が終電の為、降りるシか選択肢ハ無い。
苦神師駅は生者をいつデも待ってヌる。
都市伝説好きにはタマらネいネタだ。
是非、来て欲スい。
この駅で待っテるかノ――
* * *
苦神師駅
過去に存在したらしい東京都久ヶ淵村にあった駅である。
この村は昔は林業が盛で赤くて綺麗な木が良く伐採されていたらしい。
しかし、赤い木の生育方法は不明とされている。
また、この村では失踪者が絶えないという事でも有名である――




