表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/15

7話 報復

町でのんびりとは言ったが報復はしないとダメだ


そんな時にメアから連絡があった


「ヤマトさん」

「なんだ?」

「捕虜がいるんだけど、なんかヤマトさんと話がしたいって男がいるんだけど、ガントレットって名前なんだけど知ってる?」


勇者パーティーにいた男だ

1度見逃してからは男気を発揮するようになったっけな


「ああ、知ってるやつだ、わかった話をしよう」


捕虜になっている港町まで会いに行くと

牢屋に囚われた人間の中にガントレットはいた


「よう、また会ったな」

「ああ、あんたか話に応じてくれて感謝する」

「お前なんで軍隊にいたんだ?冒険者だろ?」

「元々は兵士なんだ、勇者は国の管理下だからあの時は見張り役でもあったんだ」

「なるほどね、しかしよく生きてたな」

「後ろからあんたの攻撃があったのを知って投降したんだよ、部下を死なせたくなかった」

「なんで攻めてきたんだ?あんな兵力じゃ奇襲で仮に落としたとしてもまた落とされるのはわかるだろ」

「その通りだ、だから士気なんてまるでなかったよ、なんで出兵するんだって」

「王様がアルテミスに恩でも売ろうとしたか」

「そうだ、それかアルテミスから圧力があったかだ」

「もうアルテミスは落ちてるぞ、あとは女王だけだ」

「な!そ、そうなのか………………全く意味の無い戦いだったな」

「恩どころか敵を怒らせただけだな、あほな王様だ」

「それで話というのは他でもない、部下達は助けてくれないだろうか?私が全責任を負い処刑を受ける」

「ふ、お前らしいな」

「どうか、頼む」


部下と思われる者が


「隊長だけなんていけません!私も刑を受けます!」

「私もです!」


ガントレットの人柄なんだろうな

中々泣ける話じゃないか

演技にしては上手すぎる


「まあ待て待て、殺すならわざわざ来るわけないだろ」

「え!それでは…………」

「お前達にはやってもらうことがあるからな、全員帰ってもらう」

「本当か!ああ、ありがとう、ありがとう」

「やってもらうことがあると言ったろ?」

「ああ、そうだな何をすればいい?」

「お前達に馬車を用意するから帰ってもらう、どれくらいかかる?」

「1週間はかかるか…………」

「わかった、じゃあ今日から2週間後にグランゾート王国首都に報復攻撃をする」

「むう、しかし当然だな」

「だからお前達が帰ってから1週間の猶予があるわけだから住人達の避難を促せ、後日オレも飛行機からビラを撒くけどな」

「そうか、わかったその通りにしよう」

「悪いがグランゾート王国はそこで終わりだ、城に残った者は全員死んでもらう、街に攻撃はしないが残った者は全員死んでもらう」

「あんたなら可能だからな、わかった必ず避難を完了させる」

「お前達がまたオレの前に立ちふさがったなら今度は容赦しないからな、国もなくなるんだそこをよく考えろ」

「そうだな…………まだ答えは出そうにない」

「ああ、よく考えろ、他の連中もな」

「メア聞いてたろ?馬車を用意してくれないか?こいつらを帰す」

「うん、さっき用意させたからいつでも出発できるよ」



解放されたガントレット達はそのまま首都へと向かっていった



「魔王軍も行けるけど?」

「いや、オレ1人で行く、街を制圧する訳じゃない」

「でも予告したら王様逃げるんじゃ?」

「首都を捨てて逃げ出した王様が帰って来ても城はないけどな、そんな王様に兵士や住人達がどう思うか」

「まあ誰も信用はしないけどね」

「帰って来たらまたオレが行けばいいだけだしな」



後ろ盾のアルテミスもいない、魔王軍からは攻められで王様も生きた心地はしないだろ

アルテミスに尻尾振ってるようなやつだ、自分から王様なんて捨てるかもな



「そういや女王とやらはどうなったんだ?」

「魔王様がまだ到着してないみたい」

「自分の旦那が行けば正気に戻るのかね」

「私も見たわけじゃないからねえ、なんとも」


魔王も奥さん見て冷静でいられるかね


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ