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3話 作戦

ヤマトは元アクアート王国の港町にいた

魔王とアルテミス攻城戦についての作戦会議だ


魔王

「アルテミスの湖も厄介だが、壁からの魔法攻撃もこれまた厄介でな、とにかく数が多いから絶え間なく攻撃を受けて被害が増すばかりでな」


ヤマト

「なら壁を砲撃で破壊するか」

「オレが行くなら船は必要ない」


最前線で指揮を取るのは、魔将アスタロト

火魔法に関しては魔王軍随一で斧の腕も長けている

身の丈はヤマトより20cmほども大きい巨漢だ


アスタロト

「船がいらないとは?それでは城にたどり着けないぞ」


ヤマト

「オレが用意する、2000ほど精鋭を乗船させてくれ、砲撃で城を破壊するのは容易いが、魔王の奥さんが下敷きになっちまうからな」


魔王

「まあ、城もそうだがファティマの身柄の確保が最優先だからな、わかった精鋭を用意しておこう」


ヤマト

「壁を破壊すれば街を制圧するのは簡単だろうからな、そうしたら湖を回ってきてほしい、西側だと水深が低くて座礁しちまうから東側まで精鋭を寄越してくれ」


アスタロト

「精鋭は私が率いて行こう、ファティマ様は私が必ず」


ヤマト

「2000もいれば奥さんもすぐみつかるだろ、手こずると殺されるかもしれないからスピード重視だな」


魔王

「しかし、アルテミスの艦隊は強いぞ、大丈夫なのか?精鋭が沈んだら魔王軍としても痛い」


ヤマト

「その辺はオレが用意した船ってことで信用してくれ、ではオレが壁へ砲撃を開始したのが合図ってことでいいか?」


魔王

「ヤマトが用意したなら心配は無用か、わかった壁がある程度破壊されたら突撃する、その際全軍に声を出させるからそこで砲撃を止めてくれ」


ヤマト

「わかった、いつやる?」


魔王

「そうだな、アスタロト精鋭はどれくらいで編成できる」


アスタロト

「スピード重視であれば、私の部隊だけでは無理ですから…………1週間もあれば」


魔王

「わかった、では10日後を目安にしよう、正式に決まったらメアに伝えておく」


ヤマト

「城内部にはオレは行かないからな、船を守らねばならん」


アスタロト

「心得た、救出は我々が必ず成し遂げよう」


ヤマト

「まあ、奥さんの顔オレ知らんからな、素通りするかもしれんし」



町へ戻りサクラ亭に来る頃には夕食時になっていた


サクラ亭食堂

「アルテミス攻城戦は一応10日後だとさ」

「私たちはどうすれば?」

「サーシャたちはここの防衛してくれればいい、魔王軍もいるから平気だとは思うが」

「ヤマトさんがいないと不安ではありますが仕方ありませんね」

「でもまあ大将が本丸を潰してくれれば本当の平和がくるんだし頑張らないとな」

「そうね、本当にこんな日が来るなんてねえ、死ぬまで飼われているのだと思ってたのが」

「大将がいなかったらオレとララなんか今頃は土の中さ」

「とにかくオレが負けるはずないからな、お前達は自分の身だけを心配してくれ」



アルテミスを潰して平和か…………

オレになんか使命みたいなもんがあるなら、この戦いが終わったら役目は終わりか?

元々オレは人間じゃなかったからな、そうしたら消えてなくなるのかもな


そんな予感を感じずにはいられないヤマトだった



10日後


予定通りに決行と知らせがあったので、ヤマトは単身アルテミスへ出撃する支度をしていた


「ヤマトー!気をつけてね!」

ミイの元気は本当に頼りになる


「ああ、お前も気をつけろよ、危なかったらみんなで港町まで逃げるんだぞ」

「うん!わかった!」

「メアもここを守ってやってくれな」

「うん、ファティマ様のことお願いね」

「サンも戦闘の要だ、よろしくな」

「うん、任せて」

「とにかくみんな危なかったら逃げて生き残れよ、必ずオレが助けにくるからな」



ブオオオオオオオオオオオ


零式水上偵察機に乗り込みアルテミスへと向かう


レーダーにはサクラに向かうような大きな集団はなし

とにかく派手にやって他に戦力向ける余裕なくさないとな


アルテミス上下へとたどり着いたヤマト


おお、いるいる壁を挟んで両軍睨み合い

アルテミスも魔王軍の多さに警戒してるな

ん?なんか飛んできたな、ワイバーンってやつか


ブワアッ!


ワイバーンが火の玉みたいなものをはいてきた


あれそんな攻撃できんだな、ただ弾速が遅すぎる


タタタタタタタタ!タタタタタタタ!

10機ほどいた竜騎兵を全て撃ち落とし街中へと落ちていく


さて、今日はプレゼントをもってきたからな


そういうと偵察機が更に6機召喚され、その腹に爆弾を抱いている


受け取れ

ヒュウウウウウウヒュウウウウ


ドガー!ドン!ドン!


アルテミス軍の真ん中で爆発している

そこへヤマトは飛び降りて軍勢の前へ現れると


「こいつを斬れー!」

ワーワー

ワーワー


さてお祭りの始まりだ

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