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64 呪詛学園と祖霊 その1

「おはよう」「おはようございます」

「あー。毎日うぜー」

「スマホ見て歩くなよ」

 朝の校門。

 御剣山翔一は重いショルダーバッグを肩にかけて、通り過ぎる。

 大勢の生徒たちが同じく通り過ぎていく。

 にこやかに挨拶する者、不機嫌にむすっとしている者、あくびしている者、スマホを見てぼんやり歩く者……。

 いつもの光景だった。

「ねぇ、昨日のあのドラマ見た?」

「ええ、展開すごかったよねぇー」

 ドラマの話題で盛り上がる少女の一団が通る。

 別のクラスの女子連中だった。顔は見覚えあるが、名前はあまり知らない。

(あれ? 変な匂いがする)

 少女たちの可愛らしい匂いに混じって、妙な匂いを嗅いだ。

(くさい。悪臭……お年寄りの独特な匂いに似ている……)

 見回したが、あたりに年配の教師も用務員もいない。

 不思議に思ったが、それ以外の異変もないので自分のクラスに向かった。


「今日からみんなと一緒に勉強する、源菜奈みなもと ななさんです」

 新しい転校生が編入されるらしく、非常に可愛らしい少女が立っていた。

「初めましてー。みんなぁヨロシクね」

 小柄で小学生か? というような体格の少女である。

 くりくり、お目めに、元気いっぱいな美少女。

 翔一は唖然とした。

 彼女は人狼協会のメンバー、猫人獣の少女なのだ。顔見知りだが、どう反応すべきか迷った。

 翔一をしり目に、生徒たちはいっせいに騒ぐ。

「可愛い!」「スゲー、今年は当たり年だぜ!」「子供みたいね」「子猫の可愛さよねー」

 生徒たちの反応は上々だった。

「翔ちゃん! 私、あの子と友達なの。先生、翔ちゃんの隣に座りたい」

 びくっとする翔一。彼女は翔一との縁を隠すつもりはないらしい。

「ええっと、そういう個人的な感情を優先にはできませんが……まあいいでしょう。緋月ひづきさん隣に移って、源さんに席を譲ってあげてください」

「別の席に着けばいいじゃない」

「源さんは転校したばかりで、知り合いも少なくて不安なのよ。御剣山君が友達なら安心して溶け込めると思うんです」

「……」

 緋月はあまり顔には出さないが不満のようだ。

「譲ってやれよ、可哀想じゃん」「緋月性格悪い」「最低ー」

 もとより性格のきつい緋月はあまり同級生に人気がなかった。

 一部、怖い女性大好き男子だけに人気だが、非常に少数である。

「ごめんね、緋月さん。……翔ちゃん大好き」

「え、うわわ」

 小柄な美少女は翔一の腕にしがみつく。

「すごい、積極的ね」「翔一君ってかわいいよね」「時々、語尾にクマが付くけど、変わった子よね」

 主に女子生徒がひそひそ噂話。

「み、源さん、今は授業中だから」

「えー、でもいいか、毛皮の時にもっと抱き着きたいから」

「わわ、それは秘密だよ」

「えへへ」

 

 一限目が終わって、休み時間になる。

「ねえ、翔ちゃん。熊になってよ。人間形はつまらないわ」

「それは秘密なんだよ。僕はこの学校ではつまらない一生徒。ヒーローであることも秘密なんだ」

「それでヒーロー登録したのね、秘密の詮索は違法になるから」

「そういうこと。源さんも僕の秘密は守ってね」

「でも、二人でいるときはこっそりクマちゃんになって。お願い」

「そういわれても……勉強で忙しいだろ」

「私、将来お嫁さんになるから、勉強頑張らなくてもいいの」

「古い価値観かもしれないよ、それ」

「いいじゃない、どう生きたって自由でしょ、今の世の中は」

 京市がやってくる。

 少女みたいな顔がちょっと冷たい。

「翔一君。その女の子は?」

「み、源菜奈さんだよ。今日から転校してきた」

「それは知ってるよ、同じクラスだからね」

「初めまして、京市君。名前は知ってるわよね」

 にっこり微笑む菜奈。京市はちょっとドギマギする。

「二人とも仲良くやろうね」


「今日は古い校舎の掃除の手伝いをしてもらいます。私たちの組は……」

 モラルマナーの授業というものがこの学校にはある。

 上流階級の子弟が多いので、掃除や洗濯といった人間の基本的な作業をやらずに大人になる人間が多いのだ。大人になっても人任せの人も多いだろう。

 そのためか、そのような家事関連の作業を学生たちにやらせることが多かった。

「掃除なんて、メイドさんにやってもらったらいいだろう」

 そんなことをいいながら文句をいってる学生が多い。

 翔一は人に頼るのがあまり好きではないので、自分の部屋やよく使う場所は自分で掃除する主義だった。だから、古い校舎の掃除もそれほど苦ではない。

「この校舎、そんなに古くないよね。何で使わないのだろう」

「改装してるけど、一応古いよ。でも、一番の理由は少子化だよ。使わなくても大丈夫なくらい生徒が少ないんだ」

 京市は何でも知っている。うなずく翔一。

「男子は机を、女子は椅子を運んでください」

 先生の指示に不満げな生徒たち。

「たりーぜ」「やってられないよな」「重いのよね」「男子、真面目にやりなさいよ」

 生徒たちの声が聞こえる。

 翔一はこういう平和な生活がたまらなくうれしい。残酷な異世界の記憶を忘れられるのだ。

 古くて頑丈な机。ひょいっと机を重ねて二つ持つ。

 片手でも軽かった。

 そして、指定された場所に何となく運んだ。

 帰ってくると、生徒たちが無言で出迎えてくれる。

「翔一君、力あるのね……」

 女生徒の一人がこわごわ聞く。

「う、うん。まあ、誰でもできるよ。机なんて軽いから」

 男子生徒はひそひそ噂する。

「あいつ、チビのくせに」「でも、何かすごみあるよな、あいつ」「あれぐらいできるだろ」「じゃあやってみろよ」

 一部の男子生徒が机を二つ持つが、多少重いようだった。

 机を運んだ後はモップ掛け、窓の掃除。

 昔の生徒の痕跡などがあって、微笑ましい。

 ふと、外を見ると、女生徒が立っていた。見たことのない黒い制服。

 校舎の裏側は小さな庭があり、その奥に林がある。

 彼女は林の前で静かにたたずんでいた。

「あ、あれ? あの子、どこの学校の子だろう。黒い制服だね」

 翔一がいうと、女生徒の一人が、

「何いってんのよ、誰もいないわよ」

「あ、ああ、幽霊か」

 小さくつぶやいた翔一だったが、皆に声が聞こえたようだった。

「お、おどかさないでよ」

「でも、昔のうちの制服って黒かっただろ。昔の写真とか見たらそうじゃん」

 誰かが話し合ってる。

 背中を誰かが小突く。

 見ると、緋月だった。

「翔一。余計なこといわない方がいいわよ」

「そうだね、ごめん」

「幽霊なんてどこにでもいるわ」

 

 その授業はその日の最後の授業で、終わりと同時に解散となる。

 部活に行かない生徒はそのまま帰宅するのだが、

「ねえ、翔一君。幽霊見たんだろ。ちょっと調べようよ」

 京市は興味津々という顔。

「怖いわ。でも、私翔ちゃんがいるなら頑張る」

 菜奈もついて来る。

「怖いなら来なくてもいいんじゃない?」

 京市が牽制するが、

「私もついていくもん」

 どこ吹く風という顔だった。

 翔一も少し興味があったので、

「じゃあ、さっき女の子がいたところを調べよう」

「私も行くわ」

 いつの間にか背後に緋月が立っていた。彼女もついて来る。


 件の場所は薄暗くて、気味の悪い場所だった。

 以前は花壇だったようだが、手入れもされず雑草が伸び放題。

 一本の大木だけは妙な存在感があった。

 先ほどの少女はここに立っていたのだ。

 にょきっと生えた太い枝が、頭上を渡っている。

(この辺りだったよね)

 クンクン、匂いを嗅ぐ。

 少女の匂いはしないが、翔一はぞっとした。

 微かに血の匂いがしたのだ。

「血の匂いがする」

「わわ、そんなの分かるの?」

 京市は率先してついてきたくせに、おびえて、翔一の背中に張り付く。

「何よ、男のくせに、翔ちゃんから離れて」

 菜奈が京市を引きはがそうとする。

「……ここで何かあったのよ。とても、強烈な因縁を感じる場所だわ」

 何かの術を緋月は行ったようだ。彼女の目が光っている。

 緋月にそういわれると怖くなったのか、京市と菜奈は少し離れる。

 放課後の暗い校舎裏、不気味で湿った場所である。二人は耐えられなくなったようだ。

「だ、大丈夫よね」

「そうだ、図書室に行って学校の歴史を調べるよ。女の子の幽霊なら若いうちに亡くなったのだろうし、記録もあるはず」

「私も、手伝うわ」

「僕はしばらく調べているから、何かわかったら連絡してくれないか」

「いいよ。気を付けて」

 京市と菜奈は逃げるように去った。


「ダーク君」

 精霊界を見ると、かなり離れてダーク翔一がこそこそしていた。

「こっちに来て」

「断る。そのねーちゃん怖いから」

 緋月を指さすダーク翔一。

 宿精は精霊界の物陰に隠れてこそこそしている。黒く丸い耳が見え隠れしていた。

「あなた何者なの? ムトがあなたを神殺しの男と呼んでいるわ」

 暗くなっていく校舎で緋月に正面から問われる。

「……僕の身元は調べたんでしょう?」

「ムトに傷を負わせた力は……今はない。でも、あなたのオーラは隠せないわ。あの熊と同じですもの。間違えようがないのよ」

 翔一は不思議に思ったが、『エルベスの瞳』は人々の認知を狂わせる力を持っているようだった。

 たぶん知性があるのだ。

「……あなたは普通の人獣なの?」

「はい。一応」

「私たち魔女団の分析は一流なの。聖さんの白魔術みたいに中途半端で偏っていないのよ」

「魔女団。仲間もいるんだね」

「そうよ、当たり前じゃない。それにしても、あなた精霊術を使うわよね。普通、人獣は魔術なんて使わないわよ」

「人獣は精霊界の存在なんです。本当は精霊ととても親和性があるんですけど、大抵の人は伝統を失っているみたいですね」

「じゃあ、あなたは精霊術師、祈祷師といえばいいのかしら。そういう存在なのね」

「ええ。はい」

「それなら、この学園の状況には気が付いているかしら」

「状況? 何か知っているの?」

「ええ、この学校でとても恐ろしいことが起きている」

「恐ろしいこと、とは?」

「行方不明よ。それも、誰も知らない間に」

「誰も知らないって、普通、親が気がつくよね」

「気が付かないのよ。誰も」

「それじゃ、まるで魔王の仕業……」

 いいかけて口をつぐむ。

(でも、少し違う気もする)

 説明のつかない違和感があった。

「何か知っているのならいいなさいよ」

「とにかく、もし緋月さんのいっていることが正しいのなら、因果をすり替えるような強力な何かだよね」

「……それが不思議なことに、そんな大規模な魔術は行われていないわ。あれば絶対私たちは気が付くから」

「でも、よくそんなことがわかったね」

「私たちは幽霊は見えない、見える人もいるけど。しかし、ピンポイントで交信するのは得意なのよ」

「降霊術だね」

「ええ」

 緋月にそういわれて、翔一は少し気になり、歩いて辺りを霊視する。

 自分と緋月には何らかの呪力があったが、学校からはそんな気配はなかった。

(あれ?)

 一瞬、視界が途切れたような妙なノイズが脳に走った。

 しかし、それだけで、注意するようなことは発見できなかった

 

 翌日。

 休憩時間。

「図書室でいろいろと調べたけど、女の子が自殺したとか事故で亡くなったなんて話はないよ。あれば絶対残っていると思うから」

「私も調べたから間違いないわ」

 京市と源菜奈がうなずく。

 二人は、調べ物をする過程で仲良くなったようだ。多少安心する翔一。

「じゃあ何だったんだろう。あの幽霊。偶然通りがかっただけかな」

 翔一は腕組みをして、窓の外に見える旧校舎を眺めた。

 新校舎より相当小さな建物で、部屋は暗い。

「あ」

 窓に小柄な少女が見えた。

「ひぃ! やめてよ、翔ちゃん」

 京市が翔一の反応を見て震える。

 怖がる二人を見て、ちょっとだけ優越感を感じる翔一。翔一は祈祷師になって以来、幽霊を見ない日がない。もう、完全に慣れていた。

「怖がりだなぁ。幽霊のほとんどは無害だよ」

 少し笑顔を浮かべて校庭を見る。

 見覚えのある三つの姿が目に入った。

「う、うわ!!!」

 思わず、大声を出す翔一。

 皆が、何事かと振り返る。

「どうしたの。変な声出して」

 京市が不思議そうに校庭を見ようとする。

 必死に遮る翔一。

「うわー、何でもないよ。そんなことより、ちょっと僕、用事があるから」

 そういうと、校庭に向かって、全力で走りだした。

(なんであの三人が学校に来ているんだ!? 先生たちはどう見ても人間じゃないから絶対まずいよ!)


「本当に間違いないんだろうなぁ」

 黒い子熊のぬいぐるみ。

「ああ、私の子孫。祖霊の中には預言を旨とするものがいる。それがいうにはこの学園は伏魔殿であるというのだ」

 答える、土器面の熊のぬいぐるみ。

「フム、一見、とてものどかで美しきたたずまいであるが」

 編み笠の熊のぬいぐるみが学園を観察する。

 校庭に入ってきた三体の異形は、ダーク翔一、土壁源庵つちかべ げんあん球磨川風月斎くまがわ ふうげつさいだった。

 さすがに、石槍や刀などの武器は持っていない。

「こういう時は、警戒精霊と観相精霊を地域に充満させて、情報をかき集めるのに限る。魔方陣を作るから、お二人は手伝ってくれ」

 源庵が小さな絵を地面に書き始める。

「これをこう、拡大した陣をだな」

「源庵殿、さすがに子供たちの学び舎でそのような不穏なことをするのはまずいと思うでござるが」

 風月斎が苦言する。

「そうだよ、おっさん。どう見ても不審者のあんたが、無許可で魔術とか、テロクマ認定されること請け合いだ」

「誰がテロクマだ。これは善意なの!」

 源庵が木の枝を拾って、がりがりと陣を描こうとすると、一人の婦人がやってくる。

「あら、どこの方かしら。毛むくじゃらさんなのね。校庭は落書き禁止してますのよ。遅くまで遊ぶ子がいるから……」

 四十代くらいの、美しいシスターが声をかけてくる。

 少しふっくらとした体形で、おっとりとした雰囲気だった。

「これはご婦人、申し訳ありませぬ。源庵殿!」

「禁止ならば仕方がないか……」

 持っていた枝を地に落とす、源庵。

「部外者のお方は申請してから見学していただくことになってますのよ。生徒の関係者かしら」

「申し訳ありません。我らは普段は学生をしているヒーローの関係者、いうなれば父兄です」

 胸を張る源庵。

「あら、そうですの。ならば、事務局に行って申請してくださいな」

「案内していただいてもよろしいかな、あなたはとても美しい女性です」

 源庵はモフ手を出す。

「あらあら。かわいい父兄さんですこと。こちらですわ」

 シスターは源庵の手を取って職員室の横にある事務局に連れて行ってくれる。


「こちら、父兄さんですわ。事務の方は?」

 校舎正面、正門の前で事務所の窓口に四人はきた。

 通りすがった生徒たちが歩くぬいぐるみと、全く何も気にしていない風のシスターを見てお互い顔を合わせて小声で話し合っている。

「あれ、なに?」「ぬいぐるみが歩いているよ!」「しかも喋ってるし!」

 世間の不思議な現象になれた子供たちも、これを目の前にすると驚愕しているようだった。

「学園長! こ、この方たちは」

 血相変えてやってくる学生課部長。ハゲのおっさん。

「父兄さんらしいですのよ。見学の手続きをお願いしますわ」

「父兄さんって……何らかの怪人でしょ!」

 腰を抜かすおっさん。

「早く書類を出しなさいな」

「わ、私には嫁と子供がおりまして、まだ住宅ローンも……」

「何をいってるの?」

 シスターは学園長だったようだ。

 しばらく部長と話し合う。

「……」

 風月斎が校舎の上の方をきょろきょろしながら不思議そうに見ている。

「どうしたんだ、風月斎の旦那」

 宿精が聞く。

「ふむ。きれいな建物なのに、なにやら文字が書かれている。現代の日本語でござるな」

「旦那は日本語読めないのかよ」

「拙者は武辺者ゆえ、そなたたちから見て『古文字』以外読めぬ。源庵殿は子孫と交流して現代語も読めるようだが」

 祖霊は弱いテレパシー的能力があり、自分たちの意志を心で通じさせている。

 翔一やその他の人が祖霊と言葉を交わせる理由はそこにあった。

 逆にいうと、純粋な文字情報は真面目に学ぶ以外彼らも理解できないのだ。

「というか、んな文字書いてないぞ。源庵のおっちゃんも見えるか?」

「ん? 確かに、あ、一瞬何か見えたが……いや、何もないな」

 源庵は一瞬ふらっとしてから、何も見えないといい始める。

「拙者にははっきりとは読めぬが、間違いなく文字が描かれている。南蛮や唐の文字もあるようだ」

「そんなにごちゃごちゃ書いてあったら誰でもわかるだろうよ」

「……いくつかの漢字は読める。黙……読?」

 ふっと黙り込む風月斎。

「おい、旦那、どうした」

「……拙者、何の話をしておったのか」

「おいおい、今……あれ、なんだったっけ?」

 当惑して、お互いの顔を眺める二人。

 源庵もぬいぐるみの頭を振っていたが、

「あのーすみません。事前に許可を取っていただかないと、当日に来て見学というのは禁止になっています」

 こわごわと、若い事務職員が彼らに告げる。

「あら、そうでしたかしら」

「学園長、ご自分で決めたことですよ」

 部長が憮然としていう。

「そうだったわね。ごめんなさいね、また日を改めてお願いしますわ」

 のんびりした口調のシスターは優しくいう。

「それなら仕方がないですな。アポなしで来て、ごめんなさい」

 モフ頭を下げる源庵。

「そうだぜ、おっさん、だから俺がそういっただろ。本当に俺がいないと駄目なんだから」

「ご迷惑をお掛けした」

 風月斎も頭を下げた。




2021/6/5 11/6 微修正。

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