表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/4

Aiの場合

八畳程ある部屋には、本棚とベッド、そして机の上に大きなモニターが3枚設置してある。


一つの画面には文字が羅列し、時間が経過すると共に文字がスクロールされていく。



_________________


[245:今何タイム?]

[321:トイレ]

[345:長すぎわろたw]

[540:寝落ち?]

[567:早よしろー]

[645:静かに待てよ]

...

_________________


つらつらと流れる文字の羅列は、止まることがない。


ガチャリ、と扉を開けて入った少女は、モニターの前に置いてある椅子にギィッと腰をかける。

持っていた麦茶のパックを机の上に置くと、ヘッドホンを付けて話し始めた。



「よっこいしょっと‥。トイレ?トイレじゃないよ。飲み物持ってきただけ。あー、寝落ちはしません。今から2時くらいまでやる予定。」


先ほどの文字の羅列をマウスで操作しながら呼んで反応していく。

少女の登場に、文字の羅列するスピードが速くなる。


_________________


[661:おかえり!]

[700:ちゃんと出た?]

[720:2時までサイコー!]

[751:いいかほり]

[800:明日仕事なのに見るしかねぇ‥]

[805:社畜わろたwww]

[826:751キモすぎわろた]

[853:楽しみすぎる]

[870:社畜4]

[900:ニートで良かった]

...

_________________


「あー、800さん無理しない程度に見てね。眠かったら寝ましょう。みんな、コメントで喧嘩しないように。あんまり酷い人はモデレーターに消されるから注意ね。」


流れる文字…コメントに返事をしていく。

ヘッドホンの位置を直しながらゲーム機を起動させる。



「よっし。じゃあ、今日もやってくぞー。」



少女はそう言って、新しいモニターに表示された画面を見てにんまりと笑う。


(今回も、一位とらせてもらいますか。)



手を合わせ、グッと伸びをした後、マウスとキーボードに手を置く。

気合は十分、準備も万端。


カチリ、という音と共にゲームが開始する。



_________________


[985:キタァァァァァ!!]

[996:Aiがんばれ!]

[001:Ai何使うの?]

[007:はじまったぞ!]

[015:シルバー希望]

[034:シルバ]

[049:グリ頼む]

[056:レド]

[061:グリーン以外]

...

_________________



つらつらと、文字が流れていく。




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ