衝撃!!!父乳のタイトルがダブった件【2】
二話目になります。
お約束の様な円盤状な物である。これが的になるのか?
円盤には中央に一直線にラインが引かれ、左右それぞれに文字が書いてある。
まず、右側を読むとハーレ厶ルートと書いてある。
1人で十分なのだが、多すぎて困る事もないだろうと考えつつ左側を読んでみる。
「ガチムチルート??」
生まれて初めて目にする言葉に戸惑い、神様に聞いてみる。
「わからんのじゃ」
「………………はァ??」
「うちの女神がどうしても加えてくれと言ってきたのじゃ」
ガチムチの4文字に不吉な予感がする。魂からのアラートだろうか?
「後が詰まってるのじゃ、そろそろ行くぞい」
円盤がお約束どうり回転し始める。
ここは、慎重にならなければいけない。
私は深呼吸をして気を静める、そして矢を持ち
「ハーレ厶ルートこいやー!!」 と振りかぶっての全力投球だ!!
手応えはあった。刺さった矢を見てみると
ガチムチルートのど真ん中に深々と刺さっていた。
確認した瞬間、私は神に飛びかかった。
JKと同じ地球での生まれ変りルートを選べとゴーストが囁いたのだ。
しかし時遅く、私の意識は神に触れる事なく暗転した。
*
気が付くと私は誰かの腕の中に抱かれていた。
遠近感がおかしい、抱いてる男が巨人サイズに見える。
私の手を観てみると小さい、赤ン坊の手になってる。
つまり私は赤ン坊になり大男に抱かれているようだ。
父親だろうか?
考えてると部屋の扉が開いた。
ごつい大男が花束を抱いて部屋に入ってきた。
何か嫌な予感がする、友達だろうか?
「ヤダ〜! 何よ〜! それ?」
私を抱いている男が全力でおネェ言葉だ。
「今日は2人の結婚記念日だからな、愛してるぜ!」
「坊主は元気だったか?静かだけどお腹空いてるじゃあないか?」
私の背筋に冷たいものが流れる。
「そう言えば、お昼にお乳あげたきりね〜」
そう言いながらシャツをたくし上げた。
分厚い胸板に乳首が載っている。
頭を抑えられた私に、その乳首がグイグイと迫ってくる。
私の魂が叫んでいる。 「ダメ! 絶対ムリ」と。
逃げちゃダメだ!逃げちゃダメだ!逃げちゃダメだ!!
【 デス!! 】
この世界に魔法があって本当に良かった。
自分自身に魔法を掛けた私は、緊急回避に成功した。
危うく禁断の扉を開けてしまうところだった。
もとの世界には、一難去ってまた一難と言う言葉があったのだが。
再度、私の眼の前にはグルグル回っている回転盤がある。
最悪なのは、さっきと違いその横に、腐女神様が眼をギラつかせて立っている事だろうか。
腐女子、何故かここに辿り着く。