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レグザ、下町の探索

 朝は剣術を少々と基礎体力を習い、昼からはクリルや母上とお茶会などして過ごす。

暗くなり食事を終えれば湯に浸かり。そのまま眠る。

すごく健康的な日々を過ごしていると思うが、四歳だもの良く寝れる。


 アレフレッドはたまに組み手をしてくれたが、前みたいに魔力を込めるのは注意された。


「身体強化の一部と思いますが、若くし成長前に使うと身体に反発を招きます。時期魔力操作を覚えるまで使用しないように」


 確かに次の日すごい脚の健が痛かった。

あれは魔力で強化しているらしい。ふむふむ。

しかしアレフレッドは40代を有に超えてそうだが強い。このおじさん何者……


 「ということで、本日は下町に行って参ります!」


「まぁ。アレフレッドもフューリも着いているし大丈夫だと思いますが・・倒れないように。今日は星のたどる休日。多くの者が訪れます」


「お任せください。奥方様。馬車での移動ですし、市場を周りつつ早めには戻って参ります」


フンフン♪お出かけ楽しみだな♪

馬車は揺れたけど、丘を降りるだけに時間はそんなにかからない。初めて見る景色を業者の頭越しに見る。


「ぼっちゃま。落っこちますので大人しく座ってくださいまし」


ポツポツと家が立って来た。おお。。欧州よりの中世か。

白い壁は海の青と合わさりキレイだ。


すでに初夏に入るという温度なので塩風が気持ちいい。

だんだん町に入ってくるのがわかる。ワクワクする!

通路が広く門も見えてきた。意外とでかい街!


「……ぼっちゃま。大人しく!もう!」


・・フューリが外を見る様子に怒って膝の上に抱き上げた。あ、少し胸がぽよぽよ当たる。柔らかい♪


「門では門番もいます。大人しく領主の息子らしく、ね?」


満面の笑顔が怖い。。はい大人しくします。

がたん。ポヨン。

がたん。ポヨン。

頭にいいリズムを感じながらレグザの町に入る。


「これは!アレフレッド様。お久しぶりです!御用ですか?」


「紹介しよう。リュフォーリル様の三男であるシューリヘト様である。今後共に宜しく」


「レグザの町を守って頂きありがとうございます。シューリヘトです」

『ハハッ!』


 門番が一斉に腰を下げ(つまず)く。

胸に手を上げ貴族らしく凛とした視線。

なんとか成功したようだ。ふぅ。平民には頭を下げてはいけない。

門番はすぐに道を開け馬車は町内に入っていく。


「あの挨拶で大丈夫ですか?アレフレッド」


「通常ですと「うむ」「良かれ」としか声をかけないのですが。。まあ名乗り立場を知らす事は及第点でしょう。良くも悪くも小さな頃の奥方様に似てらっしゃいますね」


うんうんとフューリも頷く。

僕は町の様子が見てみたい……


「おぼっちゃま!もう!」


…だって馬車の窓が高くって!

椅子に立たないと外が見えないのだもの。

再び抑えられ、がたん。ポヨン。


…なり響く馬車から少しだけ町の様子を見た。


「うぉ!海です!アレフレッド!フューリ!」


「はい。正確には地中海と申します」


「海が珍しいなんて変わっていますね。はぁ〜」


「あれは…漁船ですね?あっちの大きな船は。連絡船でしょうか?」


「はい。ガレー船です。連絡船を良くご存知じですね」


「…ぼっちゃま。海ではなく町の様子を見に来たと思いますが?」


「良いのです。私はこの島を見に来たのです!」


中央から少し海岸に下る丘から馬車を降り、海岸線に見える地平線を見る。

    あぁ。。この町は綺麗だな。

   魚の焼ける匂いやオレンジ色の屋根。

   少し汚れてるけど綺麗な白壁。

  彩りの市場には多くの買い物の人の姿が。

 活気溢れる下町の風景。物品を手押し車で引く路上。

石畳に反射する日の様に、僕は負けない位眼をキラキラとしていたと思う。


ずっと忘れていた様な感覚を感じつつ。

いい町だと素直に思う。


僕はフューリに手を繋がれ活気立つ市場に向かう。


「美味しいよ!焼きたてのパンだよ!」

「お貴族様もどうだい?蒸し立ての魚だ!」

「いやいや。塩焼きが一番だろう!朝一で新鮮だ!」


昼時になるので少し早いけど色々な匂いが市に注ぐ。馬車で揺れてる分お腹が空くのも早い。


「ほぅ。果実も増えて参りましたね。夏の風物詩でしょう」


「ぼっちゃま。あれがレグザ名物の『レモレモ』ですよ」


レモレモは黄色く丸い果実のようだ。

酸味が強くお茶にも合うので庶民貴族みんなに愛される。魚にも合うしね!


「蒸し焼きが気になります!レモレモを絞って頂きましょう!」


アレフレッドがスッスッと人混みに入り大きな葉に包まれた蒸し魚とレモレモを買って来てくれた。



 少し離れで長椅子のある場所をフューリが譲って貰い、湯気の立つ葉を開く。アレフレッドが毒味をしたあと目の前に置かれる。ナイフを借り、レモレモを輪切りにして絞り込んで白身にかけ。。フォークで一口食べると…くぅー!!美味い!なんだこれ!?


「…ぼっちゃま。美味しいのはわかりますが、がっつき過ぎです」


「ふゆーりもたべてみなしゃい、びみでしゅ」


もぐもぐと食べながらフォークを突き出したら嫌な顔をされた。でも食べてくれた後でぽぽぽと顔がニヤける。


「美味しいですね!確かにレモレモの酸味と合ます!」


 二人でもぐもぐと幸せにしてるとアレフレッドも失礼。といい小尾の方にレモレモを絞りマイスプーンで口入れる。


「ほぅ。臭みも一気に収まりました。シューリヘト様、どなたに教わりに?」


「いえレモレモが名物と聞きましたので合うかなと」


「美味しいですね。私ももうひとつ買って来ようかしら?」


「フューリ。あなたの役目はなんですか?」


コホンとアレフレッドが席に立ち笑顔で話す。

貴族の笑顔はそういう意味があるんだね。

もぐもぐと食べながらうーん。香草を入れて蒸せば味に拡がるかな?と塩の濃いい蒸し魚を美味しく食べた。もちろん食べ切れないのでフューリに上げたけど。



 少し離れて中央に戻って歩く。

この辺りは雑貨がメインかな?

日常生活に必要な者、木彫り細工のものが集まって売られていた。


「あれはなんですか?アレフレッド」


「チェスですね。まだ難しいでしょうが、貴族院ではみな一度は使うものです。またこの国では何処でもあります」


少しイメージと違うけど駒の種類や石像の形から玩具の一種だろうか?


「ぼっちゃま。あれがレグザ名物『シューク貝』の貝殻細工です♪ここの店は人気高く品質も良くとききます!」


 眼をキラキラとさせるフューリは年相応なんだろう。確かに種類はあれど貝殻はキラキラと光輝いて綺麗だ。アレフレッドと目を合わし仕方ないよね?と合図する。


「母上にお土産を買わないといけませんね。ソムやツィーターの分も。フューリ、いくつか見積もってくれますか?」


「シューリヘト様のお頼みとあらば是非!」


……脱兎の如く突っ込む姿はシュールだ。


再びアレフレッドを見ると苦笑していると思ったのだが、周りを気にして警備に集中している。うん、安心した。


 お土産袋に沢山のアクセサリーを入れたフューリは満足そうだ。

今にも開けてウズウズしているのが解る。女のコの買い物ってそういう物だよね。


その後いくつか商店を周り。

調味料や食材。

消耗品のインクなど買って馬車に戻る。

はしゃぎ過ぎたのと。

見慣れない町で興奮してたのだろう。

帰りは大人しくフューリの膝に登り目を擦る。


がたん。ポヨン。

がたん。ポヨン。。


すぐに僕は眠りについた。

優しく頭を撫でてくれるフューリの手はとても優しかった。



しばらく毎日投稿していく予定です。

本日も2部予定です。


是非ブックマークいただけると嬉しいです。

また応援コメントもよろしくお願いします!


※少しずつ遊び要素を入れました♪

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