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何で、私‥‥?
とある宮殿の一角である話し合いが行われておりました。
そう、この話の一番重要な人物を呼び出すお話でした。
この国は特に困っていることもなく魔王がいる訳でもなくただ、呼んでみたいという好奇心から「勇者」を呼ぼうとしているのでした。
「陛下、それでは始めます!」
陛下と呼ばれた男はこの国の王、ヘルベルト国王のことであります。
陛下は、「うむ」と返事をし術師の男は大きく呪文を唱えました。
「我、汝を望む、この国を助け、導かれる勇者よ!今、ここに来たらん!」すると、神々しい光と共に一人の少女が舞い降りました。