表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

短編

七面鳥物語

作者: oga

 12月に入り、街はすっかりクリスマスムードとなった。

おめでたい雰囲気に包まれる中、唯一、これを歓迎しないもの達がいた。

七面鳥である。




 とある森の中。

七面鳥のリーダーが仲間を集め、クリスマスをどう乗り切るかの会議を開いていた。


「やはり、一時的にこの森を離れるしかあるまい」


 リーダーがそう提案した。

毎年、この時期に自分たちを狩りに人間どもが現れる。

ところが、母親の七面鳥が異議を唱えた。


「卵を抱えて逃げることはできません。 躓いて割れてしまったらどうするの?」


 少し考えた後、リーダーはこう提案した。


「では、一日だけキジに卵を預けるのはどうたろうか?」


 キジは七面鳥と同じ仲間だが、今回のイベントには関係がない。


「分かったわ。 クリスマスを祝うのが25日だから、24日に移動を開始すればいいわね」


 日時を確認するため、一匹の七面鳥が街に向かった。




 数日後、スパイの七面鳥が戻ってきた。


「どうだった?」


「書店からカレンダーを盗んできた。 これで日付が分かるだろう」


 ……今、何日?


 終わり

 

24に逃げても遅いよね

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ