三話 スキルと苺と夢
ヨッシーっす、マカロニ団の紅一点だねかっこはあと
※古いネタめちゃ練り込んでくから!!めちゃ寒いギャグに見えててもネタだから!!
※誰でもいいから付き合いたい(ヨッシー除く)って話してたの聞いたぞKとT
※始めるべ
帰り道。高校から遠い俺たちは人気のない山道を歩いていた(悔しいことにアライグマが出てきてもビックリしないような田舎)。
「そういえば、一緒に帰るのって久しぶりだね。今日あんなことがあったせいだけど、ちょっとだけ嬉しいな」
たしかにそうかもしれないし俺も同感だ。
俺と四葉は高校にして初めてクラスが別れた。要するに、9年間同じクラスだった。
規模は中くらい、一学年に3クラスある小、中学校だから確率は凄いと思う。
「ホントに能力貰ったんだよなぁ、俺たち」
「んー...てやぁ!!」
よくわからない掛け声とともに四葉は目をぎゅっと瞑る。
次の瞬間にはそこに四葉はおらず、後ろから気配を感じた。
「お見事...その能力俺にもくれよ、女風呂とかいけんのに」
「...シバ君の重力操作ってどんなのか見てみたいな」
聞かなかった事にしたのか四葉が華麗に話題を変える。まあたしかに俺も気になる。
「飛べるのかな...?」
四葉の言葉に肯定も否定も返す間なく、俺は意識を集中さs
「キャアッ」
下から四葉が感動と呆れをこめた目で俺を見上げた。あんな悲鳴自分でも恥ずかs
そんなことより俺!!!!!!!浮いてる...
足が四葉の胸辺りまで上がっている。しかし不思議と安定しており、上手く説明出来ないが...見えない床の切れ目に足を差し込んでいる感覚だ。
「すげえ...すげえすげえすげえすげえ!!」
もっと上に、と念じる。ふわりという擬音に合った感覚とともに、足は四葉の頭を越した。
もっと上に!!
山の頂を下に見た。
もっと上に!!!
雲が頭上にあった。
もっと上に!!!!
雲見下ろす。白くて...おもったよりふわふわしていない。
もっと上n
「か...ヵハ......」
一瞬頭の中が真っ白になった。比喩ではない。本気だ。
頭のなかでサイレンのように耳鳴りが響く。息ができない。苦しい。
下へ...地上へ戻らないと。
死ぬ。
精神か肉体か魂か本能か解らないナニかの力が俺に地上へと念じさせた。
◆◇◆◇
まあ俺も高1だし!!ただのバカだったよ!!!
でもあん時は...ほら、めっちゃワクワクしてたやん!仕方ないやん!許してヒヤシンス!
だって飛んでたんだぜ!?楽しかったんだぜ!?そこまで頭回るわけないっつの!!
気圧のことなんて、さ...
◆◇◆◇
「なあ四葉、気をつけろよ、スキル使う時は」
「???」
合点がいってなさそうな四葉を残し、俺と四葉は最後の交差点を渡る。
大分剥げた白黒のチェス板にクイーンとナイトは影を落とした。
◆◇◆◇
「ただいまぁ...」
「お帰りシバ、その苺あんまりおいしくないから全部食べちゃって」
俺が死にかけたなんて露知らず、お袋は食器を洗いながら食卓を指差す。
「ん?ああ、あったら何でも食う。話ながら帰ったら腹減った」
お袋が何か話かけようと口を開き、閉じてニヤニヤしだしたのを尻目に。
俺はシーズンも終わりかけの苺にフォークを刺した。
幸せだ、と思った。唐突に。
昼あんなことがあっても今生きていて、退屈だった人生にスキルなんてものが追加された。
四葉も同じ境遇に立ち、一緒に帰った。
生きている。
そんな柄にもないことを不自然に思わせた苺はただ、ルビー色の果汁で俺の喉を潤わせた。
◆◇◆◇
夢を見た。黒い世界の中にポツン、と立っているのを見て、直感的に夢だと思った。
眠りは深い方なので夢なんてものに縁がなく、《アバター》と化した俺に俺は驚く。
ふいに後ろで赤い光が灯る。暑い。
振り替える。炎が偶然であり必然である動きでおれを取り囲む。暑い。
反射的に辺りを見回す。
すると、沢山人がいたことに気づく。おかしい、さっきまで人なんか...
そうか、これは夢だから。
不思議なことなんてない。夢だから。
辺りの人々は炎から逃げまどっている。悲鳴をあげ、耳を塞ぎ。
これハ夢だから、不思議ナことなんてナい。
炎が不自然に動きを変えていることに気づいた。
目で追うと、炎の出所が分かった。空中から男が手をかざし、その手から炎は放たれている。
コレは夢だかラ、不思議ナコとナんてなイ。
その少年を見る。
俺だった。
俺の手が世界を焼き、人々を嘆かせている。
コレハ夢ダカラ、不思議ナコトナンテナイ。
俺は苦しみのあまり叫ぶ。
その声は紛れもなく、四葉の声で。
コレハユメダカラ、フシギナコトナンテナイ。
さんきゅーす、ネタ練り込みすぎて文章が変!!そこに痺れねえし憧れねえ!!
次はタッツー。ポケモンじゃないよ。やっと一周、やったねマカちゃん!