独り立ち
息子が独り立ちをしました!今しか書けない気持ちを書いてみました。
今日、息子が独り立ちをした。
愛知県で母子で2人暮らしをしていた私たち。
就職のために息子は神奈川県に引っ越すこととなった。引っ越しの荷造りから手配まで全部息子がやった。引越し業者が我が家から搬出をしたのが一昨日。現地に搬入をする日が今日。昨日は息子の足となり、車で神奈川県まで息子の新居を見に行った。
息子が独り立ちをすると言うと、寂しくなるわね。なんて友達や知り合いにはたくさん言われたけど、私は寂しいと言うより、めでたいことだし早く育児が終わって自由になりたい気持ちがいっぱいで全然寂しいなんて思わなかった。
息子と神奈川県で引っ越しの片付けや買い物などをして、さぁ、私だけ愛知県に帰ろうとなった時、情けなくも私は急に涙声になり、
「就職先がブラック企業だったらいつでも帰ってくるのよ。あんたの心が1番大事なんだからね。」
と投げ捨てるように言い捨て、涙をぽろぽろ流しながら帰った。
こんな気持ちになったのはほんとに初めてだった。
重い重い荷物をやっと下ろしたときのほっとした気持ちや、人生をかけて1番大事にしていたものをようやく1人で立てれるように仕上げて、達成感溢れる気持ちや、また1つ人生の中で大きな大きな戻れない別れを経験し、それをめでたいことだと思いながらも、寂しく思う気持ちもあって。
改めて息子と言う存在は、私の人生の中で本当に大きな大きな大切な存在だったのだなということに気づいた。もちろんこれからもそうだけれども。
そんな存在を育てさせてもらったことに関して本当に奇跡的だし、神様に感謝している。息子に出会わせてくれてありがとう。そして人間としてきちんと息子と向き合えてここまで大きく育てることができたことに本当に感謝している。
私だけの力ではとてもできなかった。シングルマザーとして、ここまでたくさんのたくさんの人に助けてもらった。私達を温かく助けてくれた人々、本当にありがとう。
どれほど逃げ出したいと思ったことがあっただろう。反対にどれほど心から楽しいことがいっぱいあっただろう。本当に奇跡的だった。未熟な私のもとで、こんなにも大きく育ってくれて、息子の生きる力の強さにも感謝している。
帰りの高速道路。サービスエリアで涙が止まらなくて、とりとめもなく気持ちを綴っている。
こんな経験も、初めてのことで、だけど、この涙貴重じゃない?なんて思いながら、満足感あふれるような寂しい、複雑な気持ちをゆっくり味わってから、気をつけて帰ろうかなと思っている。
親になるとわかる気持ちってほんとたくさんありますよね〜。