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初めて小説を書いたので表現があまり上手ではないかもしれませんが少しでも読んでいただけたら幸いです。
心地の良い風が吹き、まるで私を歓迎しているような桜が咲いているこの日。私は君に目を奪われた。結んでいない黒くて長い髪、Eラインが整っていて小さい横顔、雪の色をコピーした細くて綺麗な足。そう、これは一目惚れだ。もともとネットで爆乳美女や、二次元の可愛い少女はよく見ていたのだが現実世界で可愛いと思い、さらにあんなに愛おしく思うことは初めてのことで自分でも困惑している。新しい高校に入学して、新しいクラスを自分で確認して、親に見送られながらも自らの足で新しい教室へと向かっていく。やはり新しい環境というものは誰しもが暗闇を歩く感覚でいると思う。しかしそんな暗闇を照らしてくれたのが私が一目惚れした人。『皆川』さんだ。
今の時代は入学式が終わったあとにクラスの人と少し集まりインスタやラインを交換し、さっそくクラスラインというものを作り出す。これに乗り遅れると今後の学校生活において友達ができず、ましてや皆川と一生話さずに終わるかもしれないと思った私は慣れないコミュニティだが周りの目を読み、それに合わせて連絡先を交換することができた。このとき勢いで皆川とも連絡先を交換しようと思って今のだがもうその時には私の視界には消えていた。
私の苗字は『三島』と言う。なんと出席番号が30番と31番で前後なのだ。なので席は近いのでは無いかと家に帰ったからワクワクしていたのだが、現実はそう上手くはいかず列が丁度区切れる境目に私と皆川は位置してしまった。多少はがっかりしながら高校生活がスタートした。