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第38話 戦歴紙

「アルー。どしたー?良さそうな人いたの?」


「ん?いや、ただ傭兵の紙を見てただけだよ」


 ふーん、と言いながらアルが見ていた羊皮紙を覗き込む。


「この紙ね、通称『戦歴紙』って言うんだよ」


「戦歴紙か……ねぇ、戦歴紙に書いてある経歴って?」


「ん。雇われたパーティランクとその回数だよ」


「なるほど。ふむふむ、なんとなく見方が分かってきたぞ。で、えっと……どんな人が良いんだろうか?契約金があんまり高くない人とか?」


 日中帯の買い出しでは結局、総額500万ゼニほど使い装備を新調した。


 初心者パーティが分不相応なお金の使い方をしているように見られたくなかったが、命を預ける装備品を安物で済ませたくないという思いが強くなり、2人はそれなりの額を使った。


 幸い、一か所でお金を落とさずに、色々な店で購入したため、一店舗あたりの使用額は大きくなく、店員に怪しまれたり、変な奴に狙われることも無かった。


 しかしそれでも、アルにとっては今まで見たこともない額の買い物をしたため、どうしても節約の意識が働き、契約金に目が行ってしまうのであった。


「そうねぇ……正直、使えるお金はかなりあるから、契約金よりも経歴や備考欄重視かな。経歴は、アタシ達みたいな初心者パーティの依頼を受けてくれそうな『Dランク経験が数回ある人』で、備考欄は……うーん、難しいけど、強気すぎる言葉が書いてない人が良いかなー」


 言われてアルは再度、先ほどの男の戦歴紙を見る。


「経歴は良さそうだけど、備考欄にCランク希望って書いてあるね」


「うん。きっとこの人はDランクパーティを何度か経験して『俺ならもっと上に行ける』って感じたんだろうね。高ランクパーティの方が貰えるお金も増えるし、巣に深く潜れる分、貴重な素材が手に入るしね」


「なるほど」


 その後、備考欄の読み取り方をリセチと話し合いながら、アルは50枚以上の戦歴紙に目を通していった。


「ねぇリセチ!この人なんてどう?」


 掲示板に張り付いて、1時間30分ほど経った辺りで、アルがリセチに駆け寄り戦歴紙を見せる。


「良い人いた!?どれどれー?」


―――――――――――

名前:ベアトリーチェ

ポジション:ヴァンガード

経歴:無し

能力値:

STR: 73

VIT: 135

AGI: 75

INT: 55

RES: 88

SEN: 52


習得:補助魔法-中級

契約金:1探索-1万ゼニ

備考欄:私は大盾を使い、敵の攻撃を引き受ける。

    補助魔法は物理系能力を上げられる。

    まずは経験を積みたい。

―――――――――――


「どう?他の傭兵と比べて圧倒的に能力値が高いし、前衛で防御型だし、補助魔法まで覚えてる!」


 アルは興奮しながらリセチに伝えたが、返ってきた反応は予想外のものだった。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

読んでいて


『戦歴紙にはその人の性格も出そうだな!』


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