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第23話 新パーティ

 人の出入りが多いため、常に開け放たれている扉をくぐると、大部屋に所狭しと並んだテーブルとそれを囲む冒険者たち。


 恐らく1テーブルに1パーティなのだろう。テーブルに地図を広げ、指差し確認をしながら真剣な表情で輪になって会議するグループもあれば、待ち合わせをしている風で武器や防具の手入れをしている冒険者もいる。


 その奥にはズラリと並んだ受付。どこのカウンターでも職員が手際よく働いているのが、遠目からでもよく分かった。


「アル、あそこのカウンター空いてるから行こっ」


「あ、うん」


 リセチは慣れた足取りでスイスイとカウンターへと向かっていく。


 一方のアルは、物珍しそうにキョロキョロと辺りを見まわしながら、チンタラと付いて行った。


 アルがカウンターに着くころには、リセチは『狂火乱武』が壊滅したあらましを話し終えていた。


「なるほど、そうでしたか。ではこれから、ステータスカードの生体反応を確認致します。全員の死亡が確認できましたら『狂火乱武』の財産はリセチさんに所有権が移ります。ではこちら呼び出し番号です」


「ありがとうございます。アル、行くよ」


 運よく受付の近くで空きテーブルができたため、そこで腰を下ろす。


「皆がやられちゃったって報告したの?」


「そう。アルはまだ持ってないけど、冒険者になるとステータスカードってのをもらえるのね。それに登録すると、登録者が生きてるか死んでいるかの情報がギルドで確認できるんだよ」


「へぇ。それは凄いね」


「普段は『アタシの能力はこれくらいですよー』って感じで、自己紹介の道具として使うの。解散申請が終わったら、アルの冒険者登録申請をするつもりだから、もうすぐ貰えるよ!お互い見せ合いっこしようね!」


「うん、いいけど……解散申請ってのは?」


「あー……。この『狂火乱武』を解散にしようと思ってるの」


「いいの?思い入れあるんでしょ?」


「うん。思い入れがあるからこれ以上チームの名が堕ちていくのがヤなの。ただえさえ、最近はチームのランクが降格するくらいだらしなくなってたしね。それにアルと新しい気持ちで始めたいし!」


「そっか。ならいいんだ。ちなみに僕らのチーム名は?」


「そりゃリーダーの仕事だよー!えへへ、カッコイイのを頼むよー?」


「やっぱりそうなる?んん……じゃあ」


――

―――


 その後、スムーズに解散申請とアルの冒険者登録、新規パーティ申請を行った2人は、先ほどのテーブルを陣取り、腹ごしらえの硬いパンを齧りながら作戦会議をすることにした。


―――――――――――

名前:アレクサンダー

状態:健康

所属:黎明の旅団(Eランク)


能力値:

STR: 8

VIT: 7

AGI: 11

INT: 501

RES: 367

SEN: 448

―――――――――――

―――――――――――

名前:リセチ

状態:健康

所属:黎明の旅団(Eランク)


能力値:

STR: 15

VIT: 35

AGI: 67

INT: 56

RES: 89

SEN: 96

―――――――――――


「うわぁ……改めて見ると、アルのステータスカードが壊れてるようにしか見えない」


 リセチはアルのステータスカードを穴が開くほど見つめながら言った。


 作戦会議の一歩目として始めたのは、ステータスカードを見せ合う自己紹介だった。


 お互いをよく知ること。リセチはその言葉をよく口にしている。


「あ……『所属』の欄が追加されてる」


 横から覗いたアルが疑問を口にする。


「うん、基本的に【チェック・ステータス】で表示されるものがステータスカードに反映されるんだけど、そこにギルド側が魔法で書き込みできるように細工してるんだってさ」


「ほえ~、なんか複雑だ」


「アタシも難しいことは分からなーい。ていうか、パーティ名、良い感じだね!」


「気に入ってもらえてよかった!夜明けをイメージしてみたんだ」


「うんうん。これから感があって良い!」


 リセチが何度も頷いてる様子を見ると、アルも自然と笑顔になる。


最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

読んでいて


『旅団って付く名前いいよな!』


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