カーニバリズム
久しぶりに投稿した小説が狂っている。
そうお思いの方も多いでしょう。
大丈夫、正常ですよ。
チャンチャカチャンチャンチャカチャンチャンチャ
軽快な音楽と共に、首に縄をかけられた人間が壇上に上がった。audienceは理性をなくし、本能のままに盛り上がった。生まれたままの姿に成る者。人目を憚らず五寸釘を藁人形に打ち付ける者。果ては人間に対し液体を噴射するものも現れた。流石にその者は仲間内から討たれたようだが。
グラマーな踊り子が登壇し、なんの前振りもなく踊りだす。audience達はこの場のノリに合わせようとひとまず混じってみようとした。人間はいつしか顔を涙と涎でぐちゃぐちゃにしていた。audienceはそんなことつゆ知らず、思うがままに盛り上がったままだった。最初からクライマックスだったaudience達はついに我を忘れ、人間に覆いかぶさった。audienceこと狂人達の行動を言葉にすることも嫌だが、とにかく下品で、心底不快感を持った。踊り子は人々を煽るように踊りを変え、狂人達は踊り子さえもターゲットにし始めた。ある一人の狂人はついに暴挙に出た。壇上の下にある玩具を組み合わせた凶器を持ち出したのだ。酒池肉林のパーティはついに殺し合いに発展した。おかしなことにやめろと叫ぶ者は一人も現れなかった。アドレナリンというものは怖い物だと思う。
パーティーはいつしか殺し合いに姿を変え、ついには遺体解体まで始めた。どうやら『立つ鳥、後は濁さず』らしい。狂人は今まで狂人だったものをパーツごとに分け、一心不乱にかぶりついた。脳内麻薬に溺れた狂人達はどう思ったのか、自分の腕に噛み付いた。ちぎれんと言わんばかりに。
先ほどまで大盛況だった会場はついに、静寂に包まれたのだった。
たまには常軌を逸した作品を書いてみたいと思って書きました。
これからぼちぼち、執筆再開しようと思ってます。