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序章:魔力操作その3
本項において、序章の主たる「魔力操作」について解説する。
前項までで解説した、体内魔力の流れを感知する事が出来たのならば、この感知した魔力を掌や指先といった場所に流れを集中させる、もしくは体内の魔力を停滞させたり逆流させるといった形で任意の流れを作り出す事が魔力操作の形である。
そして、その魔力を数珠のように繋げたり、大きな塊を作り出すなど、流れを制御した延長として魔力を自分のイメージし易い形に変形させる事が魔力操作である。
鍛錬の形として、決められた姿勢や環境を作り出し、魔力操作を行う。
同じ形を繰り返す事で、脳や筋肉も魔力の操作の補助として無意識化で利用する事が可能となる。
魔力操作に必要とされるのは、集中力と無意識下で迅速な操作ができる程の癖とする事である。
この段階まで到達する事で、初めて「魔法」を使える土台が出来上がる。
そして、魔法の基礎体系となる「魔術」と「法術」のどちらかを選択する分岐点へと到達する。
次は「魔術」と「法術」の特徴について解説する。