表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Last Smile  作者: 町田竜祐
21/22

あれから・・・

………それから数か月後…

黒沢洋介の死刑は執行された…。

 

『多くの人々のためになりたい』

それが自分の命を尽きることで、日本の人々が喜んでくれる意味をもはらんでい

るのだとしたら…

この瞬間に洋介の夢は叶ったのだろうか……

 

…いや…決してそうは、思わない……!!

 

 

 

 

…ある日、大介は歩いていた。

キャスタースーツケースを引いて、前を見据えて前進していく。

「山口警視!!」

ふと、後ろから声をかけられた。

大介が後ろを向くと、洋介の自爆に立ち合った2人の若い刑事だった。

「お前達…何やってるんだ!?こんなところで…」

大介は驚きながら、2人に尋ねた。

「山口警視はどこにいかれるんですか?」

1人が笑いながら尋ねる。

「…俺か?俺は妻とも別れたし、警察も捨てたからな。…世界で1からスタートし

ようと思ってる…!!」

大介が笑いながら答えると、2人がにやにや顔で互いの顔を見合わせる。

「なんだ…?どうしたんだ?」

1人が尋ねる。

「俺たちもついていっていいですか!?」

もう1人も続ける。

「俺たちも警察辞めたんです。…俺たち、山口警視にどこでもついていきますよ!!

大介は驚いた顔で

「…いや、でもお前ら…」

「パスポートならこの通り!!」

大介が言い終わらないうちに、2人は上着のポケットからパスポートを取出し、目

の前に掲げてニカリと笑った。

大介はまだ目が真ん丸としていたが、やがて笑いだし、2人の肩を抱いた。

「行くぞ!!」

大介は振り替えって、胸を張りまた前進し始めた。

2人は笑いながら顔を見合わせた。

「はい!!」

 

青々とした、雲1つない空だった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ