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第2話

   

 ピンポーン、とインターホンが鳴ったのは、帰宅の直後。エアコンのスイッチは入れたものの、まだ部屋が十分に温まる前だった。

「いったい誰だろう? こんな時間に……」

 友人は少ないし、もちろん来客の予定もない。だからといって無視することも出来ず、玄関を開けると……。

 そこに立っていたのは、先ほどの幼女だった。

「どこ? にゃんにゃーは今、どこにいるの!?」

 噛み付くような勢いで叫び出し、勝手に家に上がり込んでくる。

 私は止めようとしたが、彼女は器用な身のこなしですり抜けた。

「にゃんにゃー! にゃんにゃー!」

 チラシにあった迷い猫の名前を、幼女は連呼する。

 私だけがチラシを受け取ってあげたから、家までついて来てしまったのだろうか。だとしたら、なんだか恩を(あだ)で返されたような気分だ。

「そんな猫、ここにはいない! 早く出ていきたまえ!」

 大人として、きちんと叱ってみたのだが……。

 振り返った彼女は、私の言葉を聞き入れるどころか、恐ろしい形相を浮かべていた。

「嘘! おじさん、にゃんにゃー知ってるでしょ? だって、私のこと見えたんだから!」


 幼女が私の首に手をかける。

 ゾッとした。人の手の感触ではなかったのだ。

 まるで冷たい空気を押し当てられているかのような、掴みどころのない感覚だった。

 それでいて、全く振り(ほど)けない。強い風の中で身動きが取れないみたいに、体の自由が奪われていた。

 しかも、さらに不思議な出来事も発生する。体が触れたことにより、魂まで繋がったというのだろうか。彼女の記憶が流れ込んで来たのだ!

   

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