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異世界行きの切符がコンビニで買えるなんて  作者: ツノシマノボル
2章 最初の異世界
6/9

異世界で会った美少女

少し歩いてみてわかったことは、海の水の色が違った点以外は元の世界とあまり違いがない。

土も草も木も空も、元の世界と同じに見える。


動物はまだ見てないのでまだ何とも言えそうにない。

モンスターのようなヤツが出て来なければいいが…



30分程歩いた所で石造りの建物が見えてきた。

どうやら石造りの建物のようだ。

元の世界でも見た事がないので少しテンションが上がってきた。


建物に近づいていくと、奥にも複数あることがわかった。


「村か町かはわからないけど、人は住んでるのかなー」


呟きながら歩いていると、若い女性が立っているのが見えた。

少し警戒し立ち止まると視線があった。


「しまった、どうするべきかまだ決めてないのに!」


危害を加えて来そうな人か判断するために隠れて観察しようと考えているうちに、女性と目があってしまった。


どうするべきか焦っていると、その女性はこちらに駆け寄ってくる。


更に焦って混乱していると、



「こんにちは〜、どちらからいらっしゃったんですかー?」


女性が話しかけながら近づいてくる。

ものすごくフレンドリーだ。


そして近づいてわかったが、女性はものすごく可愛い。

おもわず警戒心が薄れてしまった。

口元に笑みを浮かべてしまっていたかもしれない。


見つめ続けるだけで返事を返していなかったためか、女性は再度話しかけてきた。


「こんにちは。この辺りにお住みの方じゃありませんよね?どちらからいらっしゃったんですか?」


可愛い女性がニコニコしながらこちらに話しかけてくる。

もう警戒心など微塵も残っていなかった。


「こんにちは。はい、この辺りの者ではありません。俺は、」


そこまで話して言葉に詰まってしまった。

流石に『異世界から来ました』と馬鹿正直に話すわけにはいかない。

今は適当に回答をしておこう。


「俺は海の向こうの島からやって来ました。

仲間と近くまで来た後に一人で小さな舟に乗り換えたら、運悪く流されてしまいまして。

それでこの島に辿り着きました。」


んー、こんな感じでいいのか?

ちょっと大袈裟すぎたか。

でも島に辿り着くには舟か泳いでくるしかない。

服が濡れてないから舟しか選択肢は無いはずだ。


正解の回答ができたか相手の反応を伺っていると、心配そうな顔で女性が話しだす。


「そうなんですか!?それは大変でしたね。お怪我はありませんか?」


良かった、どうやら疑われていないようだ。

このまま祭り会場まで案内してもらえたらありがたい。

それとなく誘導していってみるか。


「ありがとうございます、運良く怪我はありません。

ただ、丸一日程度何も食べていないもので、何か食べ物と飲み物を恵んで頂けるとありがたいのですが。」


「まあそれは大変!

でも良かったですね、今は年に一度のお祭りがあっているんです。

そこに行けば食べ物も飲み物もありますよ。

私も後で行く予定だったので、今から一緒に行きましょうか?」


…よし、うまくいった。

まさか一人目で祭りの情報が得られるとはラッキーだ。


しかもこんな可愛い子と一緒に行けるなんて。

元の世界では滅多に起こりえない経験ができそうだ。


「お祭りですか!それは良いですね。

ぜひお願いします。」


いかにも初めて聞いたようなリアクションができたはずだ。

このまま祭りについては知らない振りで行こう。


「私はフルールと申します。

あなたは?」


「俺はゲンナイです。

よろしく、フルールさん」


フルールというのか、名前も可愛い。

年は16から17ぐらいか。


青い髪と青い目にやや色白な肌。

髪色は染めてる感じはなさそうだから地毛なのか。

さすが異世界、髪色なんかで驚いていてはこの先疲れそうだ。


服装は白ベースに紫の花柄の模様が入ったアオザイの様な感じだ。

身体のラインが強調されているので見て良いものか悩ましい。


正直ずっと見ていたいが、気持ち悪がられないかが心配なのでほどほどにしておかないと。



祭り会場までの道中は、まるでデートのように楽しいものになった。




〜次話の内容は〜

お祭りの内容がわかります。

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