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脳内カリキュレーター

作者: 松本明

脳内カリキュレーター


僕は人より頭の回転が早い方だと思う。

これは別に自慢したいわけではなく僕は短所として捉えている。


人と話している時も頭はぐるぐるぐるぐる。

トイレする時もぐるぐるぐるぐる。

ご飯を食べる時もぐるぐるぐるぐる。


寝ている時以外はずっと頭が回転している。

こんなのたまったもんじゃない。


困ったことに

これが年々酷くなってきているのだ。


最近の話だと、友人との他愛ない会話でも支障が出てきている。


「今日一緒にご飯を食べよう。

何か食べたいものはあるかい?」


友人に言われた何の変哲もない質問だ。

僕は間髪入れずに答えた。


「ドラえもんって最初から青色じゃなかったよね?」


その時の友人の顔と言ったら鳩に豆鉄砲を喰らった、といった感じだ。


僕の頭の中では夕ご飯の話はとっくの前に通り過ぎているのだ。

僕が口を開く頃には友人との話のきっかけを探しはじめた頃だった。


「今日の古文のテストはどうだった?」


ぐるぐるぐるぐる


「昨日の部活の練習は最悪だったな。」



「好きな女性芸能人は?」


ぐるぐるぐるぐる


「朝のニュースには驚いたよ。」


会話すらまともにできなくなった。

そんな僕にも友人は嫌う事なく僕と遊んでくれた。


そんな友人が僕に相談があると呼び出された。


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