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視点を思う者への皮肉な話
どうして死んでしまったのかな、僕の事をさんざん嘘つきだと言った人はトラックに突っ込まれて死んでしまった。
もともと僕ら二人は異端者だったんだ、この死ぬことが当たり前で生きることに然して意味が無いような世界に僕ら二人は疑問を持っていたんだよ。
ただ、少し違うのは、僕は視点による立場からの価値観を言っていたけれど、君は境界線なんて無い絶対性を否定していたね。
墓場の前、放置された死体に愚痴っても何も変わらない
「君は僕を嘘つきだと言っていたね」
僕が嘘つきなら、僕の見ているこの光景も嘘。倒れている君だって嘘
「本当に君は嘘つきだね」
嘘から目を瞑って、本当を想像した