境界線の無い皮肉な話

自由を思う者への皮肉な話

「さて、これらの実験から自由と言うものが曖昧なものだと思ったことだろう」

自由とは素晴らしいと思うだろうが、この被験者の末路についてどう思うかな？この世界は自由を求めて死や生に対しての価値観から自由となった。

私は適度に枷が必要だとは思う、今の私の口調のように

この世界への枷として、私達は・・・俺たちは呪いを作ったんだ。

この呪いが世界を変える事を願っているが、俺はもうここに居られない

「よう、俺はここから出るぜ」

「急にどうしたんですか？その口調はどうしたんですか？」

「今までと同じだとバレる可能性があるからな。後はお前一人に任せた」

利用するようで悪いが、既にここは管理者に狙われているんだよ。あの二人は自由とは縁遠いところに居る。俺は自由に、仮初めの自由を満喫しようか。

生きるも死ぬも自由な世界、あいつに言わせれば価値の無い世界。自由で価値が無いのかよ