自衛隊における人工呼吸法(KISSは無しよ編)
前提として、患者は仰向けとします
①ばんざいの状態にします
②左足首を右足首の上にクロスさせます(足首と足首が重なる程度)
③右腕を体軸と水平になるように頭の上の方にのばします
④左手の甲を右の肘に重なるように曲げます。
⑤患者の右脇、ただし少し離れた位置に移動します
⑥右手で太もも付近、左手で左肘の付近の衣服をつかみ引き寄せ、患者をひっくり返し(うつ伏せにし)ます
⑦患者の頭の方に移動します
⑧右腕を曲げ、両腕を組ませます。
⑨顔は横に向け、組んだ腕の上に置きます
↑↑↑↑↑↑↑ここまで準備↑↑↑↑↑↑↑
⑩背中の肩甲骨の間、背骨の位置を圧迫します(通常の心臓マッサージより気持ち強め)
⑪開放、そしてもう一度⑩
⑫患者の両腕の肘付近を持って斜め上方の引きます(施術者側から見て自分の頭の方に引っ張る感じです)
⑬大体頭三つ分引っ張ったらゆっくり元に戻します
⑩⑪で1秒、⑫⑬で2秒程度が目明日です。
患者の呼吸が無く、且つ口元を損傷している時、患者にKISSしたくないとき、その他ガスマスクをしている時
などに有効です。
もっとも、最近は人工呼吸はせずに心臓マッサージだけでも、胸郭が圧迫される際の効果で十分に人工呼吸の
効果が得られるので、口経由の人工呼吸は不要、という見解も有りますが。
実際に役立つ場面に出くわしたくない。そんな技術ですネ