5年後
遅くなって申し訳ありませんm(_ _)m
ですが、今後もこのくらいのペースになると思います。
それでも読んでくれる方は、本当にありがとうございます。
この世界に来てから5年が過ぎた。
とは言っても、外見に変化はない。なんせ4人 は不老不死になったのだから。
「さて。今から森の外に出るわけなんだけど、その前に私からプレゼントがあるわ。」
「プレゼント〜?なにくれるの〜?」
「じゃあ、レナから渡そうか。」
そう言うと、いつの間にかリンの手に様々な物が乗っていた。
(この5年の間に、リンは想像しただけでモノを創れるようになったのだ)
リンはそれらを全員分つくって配っていった。
「お姉ちゃん、これなあに〜?」
「新しい服と、私が創った便利アイテムよ。」
「そう言えば僕達ずっとジャージでしたね。」
「兄貴は“便利アイテム”にはつっこまないのかよ・・・」
リンが配った物は以下の4つである。
・この世界の旅人が身につける一般的な服や靴
・カバン型の俗に言うアイテムボックス
・痛みを軽減してくれる指輪
・それぞれに合った武器(耐久性は無視)
ちなみに武器はカイは真っ赤な刀身の刀、リンは漆黒の刀身の刀、リクとレナは小刀といくら投げてもなくならないナイフなどである。
「カイ、その刀に名を付けてあげて。」
「分かりました。リンはどんな名にするんですか?」
「私のは『月影』。闇を照らす月光のようにみんなを導きたいから。」
「リンが月なら僕は太陽にしますね・・・。僕の刀の名は『煌炎』。煌々と輝く太陽のようにみんなを守りたいです。」
2人の会話が終わったとき、月影の黒い刀身には銀色の、煌炎の赤い刀身には金色の紋様が浮き出ていた。
名を付けたことによって、刀の本来の力を引き出したのだ。
「あ!兄貴とリン姉だけずりい!!俺らのはねえの?」
「リクとレナにはリクエストどおりの武器をたくさんあげたじゃない。」
「は〜い…」
リクとレナは小刀やナイフの他に、リンにリクエストして大量の暗器をもらっていた。しかも全てエンチャント付きである。
それに比べてリンとカイは刀だけである。少々豪華にしないとつりあわないだろう。
そこで、今まで静かにしていたレナが口を開いた。
「お姉ちゃん、この服動きにくい〜」
「道場での稽古は和服だったから、確かに動きにくいですね。」
「故郷の民族衣装とか言えば騙されてくれんじゃね?」
「ま、嘘ついてるわけではないし和服にしましょうか。」
そうして、4人の服装は袴に変わったのだった。(ちなみにカイの長髪は頭頂で高く結い上げている)
「それじゃ、出発しようぜ!!」
「ちょっと待った。」
「どうしたの〜?」
「まだやることがあるわよ。」
いつも通りの無表情なリンとその隣で微笑んでいるカイは、何をするつもりなのだろうか。
ありがとうございました。