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第九話 氷壁の奥へ
洞窟の奥へ進むと、空気はさらに冷たく、吐く息が白い霧となって視界を遮った。
壁一面に刻まれた古代文字が、不気味に青白く輝いている。
「なんだこれ……魔術院でも見たことねぇぞ」フィンが目を細める。
ガレスは剣を握りしめ、周囲を警戒した。
「罠かもしれん。気を抜くな」
ザルドは、文字が微かに震えていることに気づく。
耳元に声が届いた。
――『詠え』
「……またかよ! 今はやめてくれ!」
叫んだ瞬間、足元に黒い円陣が浮かび、氷壁全体が震え出した。
文字の一部が崩れ、氷の奥から巨大な影が姿を現す。
ミレイユが悲鳴を上げる。
「……あれは、“氷の守護獣”!」
リオンは剣を抜き、静かに告げた。
「ここを越えなければ進めない。全員、構えろ!」
作:ChatGPT5




