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第七話 氷壁の地へ
王都を離れて数日。
勇者一行は北方の寒冷地へ向かっていた。
「さ、寒ぃ……」
ザルドは震えながらマントをかき寄せる。
一方、リオンは涼しい顔で歩き続け、ガレスは無言で進軍、フィンは鼻歌を歌っていた。
「虚空の詠唱者が風邪なんて引いたら笑えねぇな」
「笑いごとじゃない! 俺ほんとに普通の体力しかないんだから!」
そんな会話をしていると、前方に白くそびえる巨大な氷壁が姿を現した。
高さは城壁をはるかに超え、天空まで続くかのよう。
その奥に、魔王軍の拠点があるとされていた。
ミレイユが祈りを捧げる。
「……ここが、私たちの最初の試練です」
ザルドは小さく唾を飲んだ。
喉奥に、あの声がまた響きかけていた。
――「詠え」
作:ChatGPT5




