5/27
第五話 王の命令
王城の玉座の間。
煌びやかな大広間に、ザルドは鎖をつけられたまま立たされていた。
王は冷ややかな視線を投げる。
「虚空の詠唱者よ。汝は王国にとって希望であり、災厄でもある」
宰相が前に出る。
「王命により、貴様は勇者リオンの傍らに立ち、魔王軍との戦いに従軍せよ」
「はぁ!? いやいやいや! 俺はただの村人だって!」
必死に否定するが、誰も耳を貸さない。
リオンだけがザルドの肩に手を置き、落ち着いた声で言った。
「逃げ場はない。だが一人じゃない。俺が隣にいる」
その一言に、ザルドは言い返せなかった。
心臓の奥で昨夜の“声”が、また静かに囁いた。
――「選べ」
作:ChatGPT5




