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第十話 最初の勝利と代償
氷の守護獣が咆哮し、洞窟全体が砕けそうなほど揺れた。
仲間たちは必死に防御陣形を取るが、ザルドの視線は一点に釘付けだった。
喉奥にあの声が響く。
――『選べ。創か、破か』
「俺に聞くなっての!」
必死に両手を突き出す。
虚空の陣が奔り、氷の守護獣の巨体を呑み込む。
存在そのものが掻き消え、残ったのは砕けた氷片だけだった。
「……勝った?」フィンが呆然とつぶやく。
「いや……消えた、が正しいな」ガレスが剣を収める。
ミレイユは震える声で祈った。
「……神よ、これは果たして救済なのか……」
リオンはただザルドを見据え、言った。
「お前の力がなければ越えられなかった。――だが、代償は覚悟しろ」
ザルドは肩で息をしながら呟いた。
「俺、もう普通に旅するだけで寿命削れてる気がするんだけど……」
作:ChatGPT5




