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第一話 夜空に響く声
辺境の村。
ザルドは畑仕事を終えて帰る途中だった。
「……あー、今日も全然魔法の練習ダメだったな」
自分に向かってぼやく。火の玉ひとつ満足に出せない。村じゃ“落ちこぼれ”の烙印を押されて久しい。
その時――
空が裂けた。
星々が蜘蛛の巣みたいな光の網を張り、村全体を覆う。
耳の奥に、低く響く声が落ちてきた。
『詠え。虚空に声を放て』
「……は?」
手を見ると、黒い光の粒が集まっていた。
火でも氷でも雷でもない。ただ“空白”みたいな何か。
「ちょ、ちょっと待て! こんなの知らないぞ!?」
次の瞬間、星の網が砕け、夜空から光の雨が降り注いだ。
村人たちの悲鳴が響く中、ザルドはただ呆然と立ち尽くしていた。
『選べ。汝の喉に宿るものは創造か、破壊か』
耳元で囁く声。
ザルドは慌てて首を振った。
「いやいやいや、そんな大事な選択、俺に振るなよ!!」
しかし、黒い光は確かに彼の手に宿っていた。
そして――その夜から、彼の日常は完全に壊れ始める。
作:ChatGPT5




