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歯車はここに

パンクミー、パンクミー

作者: 民間人。

 ふしゅうるると、車輪がひしゃげてゴムが飛び散る。ガチャコンと、ゴムが萎びて車輪を浮かす。

 まるで私の心のように、軋む、荒んだ不協和音。


 ゴスゴスと、回る車輪にゴムが鳴く。

 潰れたゴムが擦れるは、アスファルトの上、散る小石。

 まるで私の体のように頭の先から足の先まで

 ガラガラと揺れて、肉を引き裂き


 硝子の心を砕くのは、あれは私の唇か。

 砕けた破片で切り裂くのは、糸か、或いは脳髄か。


 ふしゅうるると、車輪がひしゃげてゴムが飛び散る。ガチャコンと、ゴムが萎びて車輪を浮かす。

 まるで私の心のように、軋む、荒んだ不協和音。


 誰がために心はあるのか。この体ごと引き裂いて、救い出してはくれぬのか。

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